2015年2月28日土曜日

先週の土曜日と日曜日に六年生の卒業大会が行われました。

本当はもっと早くブログに記載したかったのですが、もう少し自分の頭や感情を整理したかったので遅くなってしまいました。

昨年から感じていたのですが、彼らは強いチームとの試合では負けるというより、壊滅的な惨敗をしまいます。その原因を考えているのですが、明確な答えは見当たらず、おそらく技術、体力、戦術理解等々、どれか一つという事ではなく、細かな原因がたくさん重なり合っているのでしょう。しかしサッカーでは、強いチームが必ず勝つという事ではありません。弱いチームが強いチームに勝つ事も可能なスポーツです。
それには劣性においても冷静な判断でピンチの芽を摘み、相手に絶対に負けないという気持ちで、勝負どころではリスクを負って勝負する度胸が必要です。

しかし彼らの場合は、強い相手のプレッシャーに晒されると、視界が狭くなり一瞬にして思考が停止しているように見受けられます。試合をしている本人達は現実感が無く、霞の中で試合をしているような感じかもしれません。
個人それぞれはとても上達しています。しかし一人一人の力を合わせてチームの力が増幅する事無く終わってしまったのは、とても残念なことです。

さて厳しい事を書いてしまいましたが、上記の通りみんな上手になっていますし、新たな可能性を見せてくれた選手もいます。優秀選手の一人に選ばれたそう君は、このクラブに来た頃に比べ、柔軟な判断と柔らかいプレーを身に付け、FWのこうた君とりくお君はフィジカルを活かした突破力に磨きを掛けました。その他の選手たちも一年前に比べると力強くなってますし、技術も向上しています。
残念ながらフィジカルに優れた選手が少なかったので、この年代では結果が出ませんでしたが、中学生になって筋力が付けばみんな優れたプレーヤーになれると思います。

とにかく継続する事。まだ何も始まってない。



2015年2月26日木曜日

今日の練習も雨でお休みでした。

毎年そうですが、2月は雨で雪で休みが多くなってしまいますね。水曜日の練習も久しぶりに行えたのですが、やはり子供たちのパフォーマンスは落ちています。来月はとにかく追い込んで早く以前のパフォーマンスに戻さないといけません。

そういえば先日中学年の二人の子と会話しました。二人とも身体能力は抜群にあるのですが、細かな技術が追いついてなく、ドリブルやパスに苦手意識があって少々へこんでいる様子。試合形式の練習だとドリブルが上手な子が目立ってしまいますので、幼心(失礼!)にも何かしら感じる事があるのでしょうね。
しかし他人と比較できるという事は自分の実力を客観的に判断が出来ているという事なので、これは大変凄い事です。これを読んでいる皆様は自分が小学校三、四年生の頃に果たしてそこまで考える事が出来たでしょうか(笑)?
彼らには自分にも優れたところがある事を具体的に説明し、自信を持って練習に励むように伝えました。自分の優れたところを指摘された時の驚き嬉しそうな顔は、当分忘れる事ができないでしょう。このような機会があるからこの仕事はやめられないですね。



2015年2月7日土曜日

遅くなりましたが、1月31日(土)に行った高学年クラスの紅白戦の事を記事にします。

この日は高学年クラスを3チームに分けました。六年生の登録チームと五年生の登録チーム、そして他のチームで登録している子やどこにも登録していない混合チームです。

まず六年生チームですが、日頃の練習の成果が顕著に出てますし、技術的にも戦術的にも非常に進歩しています。全体的に細かな技術は不得手ですが、自分の特徴を活かした力強いプレーや、球離れの良いリズミカルなプレーが随所に見れました。残念なのは彼らの成長を少々遅かった事ですね。もう一年早く成長期が前倒しされれば昨年の大会でそれなりの結果が出たかと。。。
まあしかし、これで心置きなく卒業してもらえますね。中学校でどのようなチームに行っても彼らなら大丈夫でしょう。

次に五年生チームですが、うーん、停滞してます。もちろんフィジカル的な要素であるスタミナ、パワー、俊敏性は向上してますし、ドリブルにも強さや速さがあり良いのですが、細かなプレーの一つ一つの精度が悪いです。トラップした際のボールの置き場所、状況判断、ラストパスの精度などスピードやパワーに隠れた繊細なプレーなので見落としがちですが、絶対に見落とせないですね。このあたりのプレーの精度が上がれば彼らはブレイクスルーすると思いますが、このままでは昨年のように相手を押し込んでるけど点が取れず、カウンターで失点し敗北する事になります。とにかく練習あるのみ。

最後に混合チームです。このチームは普段はそれぞれ別のチームで活動していたり、別の曜日に練習して初めて会う子も多いチームで、何も指示しなければ個人プレーに終始してしまう事を予想していました。
ですので彼らに与えた指示は一つだけ。「ドリブルやパスが得意な子がいるけど、自分のプレーをするだけはなく、全てはチームの為にプレーしよう。チームの為にドリブル、チームの為にパスをする事。」
上記の事を言っただけで、独りよがりのプレーは無く、チームワークが発生しました。彼らの理解力と柔軟な対応、実行する判断力と技術力には脱帽ですね。全員がこれほど成長しているとは。。。もちろん技術的に不足している点はチェックしていますので、これからの練習で補っていきます。

色々と書きましたが、チームそして個人の良いところ悪いところを分析するのが紅白戦であり、この日はその目的を十分に達成しました。この結果を練習メニューに落とし込みますので、彼らには引き続きがんばってもらいましょう。