2016年4月30日土曜日

四年生大会 予選リーグ最終戦

さて本日は四年生大会の三戦目。予選リーグ最終戦になります。

結果は残念ながら大敗でした。

でもとても良い試合でしたよ。今日のような強くて速い相手はとても苦手としており、困難な試合になるのは予想できました。しかし最後まで自分達のサッカーをやろうとし、諦める事無くファイトした姿勢はとても素晴らしいです。

また技術的な評価ポイントもたくさんあります。例えばこれまでの試合相手のような緩い守備ではなく、素早く力強い相手守備に対しても「誰かいるだろう」というような適当なパスではなく、きちんと顔を上げて周りを見て状況を確認してからパスやドリブルを行ってましたし、最初こそ相手の速さに戸惑っていた守備陣も試合の経過と共に先を予想したポジションの修正をしていました。

肝心なパスやドリブルでミスをしたり、一対一の守備で負けた事が失点に繋がってしまいましたが、意図したパスやドリブルをやらない事には上達は無いので、結果はだめでしたがそこまでの過程を私たち指導者は評価しなくてはいけません。

今日の試合はチャレンジした結果こそ出ませんでしたが、このまま各自がどのような試合でもチャレンジを続ければ、数年後にはとてつもない選手達になる可能性があります。

それと負ける悔しさを味わうには良い時期です。おそらく今回で初めてその悔しさを知ったと思います(まあ今頃はすっかり忘れて笑っているかもしれませんが・・・)。「試合に負ける」という事がどのような事か、今回でわかったと思います。今後はこの経験を糧にがんばってもらいましょう。もしかしたらお調子者が多いこのチームは、負ける方が伸びるかもしれないようなそうでないような・・・。





2016年4月29日金曜日

四年生および六年生大会について

本日は午前が四年生の試合。こちらは予選リーグ三戦中の二試合目です。勝てば決勝トーナメント進出がほぼ決まります。結果は見事勝利で終える事ができました。

午後は六年生大会で二試合の開催。こちらは残念ながら二試合とも敗北です。

さてFacebookには”今日の試合の考察を記載します”と書きましたが、実はあまり考える事は無いのです。。。

まず四年生ですが、試合を行うたびに各自の頭が整理され、プレーの精度が高まっています。プレーの精度とは、ドリブルやパス、シュートの技術的な事と、チームや個人の戦術理解度です。今は成長過程なので特に指摘する事はありません。今年度の中で勝ったり負けたりを繰り返しながらそれぞれが成長していく事でしょう。今は子供たちと一緒になって、勝って喜び、負けて悔しがって周りの大人もサッカーを楽しみましょう。

次に六年生ですが、とにかく風が強すぎました。コンディションの良し悪しは両チームとも平等ですが、あのような対戦相手ではあまりにも厳し過ぎます。しかしそのような中でも徐々に各自の良いプレーが見られましたし、最後まで全員が諦める事無く戦い続けたのは評価できます。このチームも四年生同様に今の時点で評価をするのは早計でありますので、長い目で見守りましょう。今日のようにひたすらに戦う姿勢を保ち続ければ、今後は結果も付いてきます。

明日は四年生の予選リーグ最終戦、明後日は五年生の試合です。楽しみですね!









2016年4月26日火曜日

サッカー”で”何を教えるのか?

先日、指導者講習会に参加しました。
この講習会は指導の初心者の方を対象としたものですが、これに出席しないとブロック大会で指揮をとれないので私も出席した次第です。

講習はFC東京の育成部の方が来られ、広く一般的な内容の実技と講義をされました。残念ながら時間の制約上、一つのテーマを深く掘り下げることは無かったですが、とても興味深いテーマがいくつかありましたのでお伝えします。

指導者はサッカーを教えるのが仕事ですが、特に育成年代にはそれだけではなく、サッカーで何を教えるのか?これが重要との事です。サッカーを通じて、子供たちに技術や戦術などのサッカー論だけでなく、それ以外の事で大人が教える事。
このテーマは他のチームの方々の意見を聞くことができ、面白い意見がたくさんありました。しかしコーチの方の個人的な意見は色々と聞けましたが、チームとして「サッカーを通じて子供たちに学んでほしい事」はとても抽象的な印象です。”強豪”と言われるチームでのこの件はあまり定義されていないようですね。
ただ強豪チームは、人間形成も大事ですが、それよりも”勝利”を求められる傾向があります。強いチームに入る事、そこで活躍する事が子供たちや親御さんたちが求める事であれば、チームはとにかく強くあり続ける事がそのニーズに応える事になります。

さて翻って私たちのチームはどうでしょう?これは簡単です。私たちの育成のキーワードは”選択肢”です。プレーの選択肢を増やす事、そして将来は自分の人生の選択肢を増やす事、例えばサッカー選手にもなれる、大きな会社にも入れる、研究者にもなれる、実現可能な将来像を増やし、それらの中から自分で選べる人生を歩んでほしい、その想いの下に指導しています。これは毎年行われる新年の説明会でお話ししている事ですね。

これが正しいかそうでないかはわかりませんが、現在の時代背景や西が丘サッカークラブにお集まりいただく保護者の方々が要求されることに適していると思います。
ただ頑なにこの想いを継続する気はありません。社会情勢が変われば皆さまが要求する事も変わるでしょう。極端な話しですが、将来サッカー選手の地位が爆発的に上がり、サッカー選手になる事が人生の全てのような社会になってしまったら、とにもかくにもプロサッカー選手を育てる要求が高まるかもしれません。その場合はサッカーの技術や戦術以外は後回しになり、それが正しい事になるのでしょう。

どのような時代であれ、チームとして育成の指針は大事であり、しかも柔軟に対応する事も必要だなと改めて考えた講習会でした。

その他にも面白い講義がありましたが、それはまた別の機会に記載します。



2016年4月23日土曜日

四年生大会

本日から四年生大会が始まりました。

試合は、やはり前半のチャンスにあれだけ点を取れないと後半は相手のペースになりますね。しかし、その前半にしっかりと点を取れていれば全く違う試合内容になっていたと思います。

とはいえ、あの荒れたグランドで正確なシュートやパス、ドリブルをしろと要求するのも酷な話しですし、また相手がなりふり構わず来ると、どうしても重心が後ろ向きになり、前に進むパワーは減退します。大人であれば”受けて立つ”戦い方もできるのですが、このような大会が初めての彼らには到底できることではありません。

そのようなわけでこの大会で「勝利」はあまり意味が無いのかな?と考えています。それよりも「楽しく、全力でプレーする」ことの方がこの年代の子には重要かと思います。

そして今日のように勝ったからといって称賛することでも無いですし、また負けたからといって悲観する必要もありません。今日でいえば、シュートを外した選手はそれを自覚し、「もっとシュートを練習しないと!」と感じ、ドリブルやパスを失敗した選手も、改善の意識が芽生えれば、この大会の出場は大成功になります。

「今日はどんなプレーができた?」

「どんなプレーができなかった?」

「できなかったプレーができるようになるにはどうすれば良いのかな?」

保護者の方も結果は気にせず、上記のような会話をお子様と”楽しく”していただければ、彼らの成長を目の当たりにできると思います。





2016年4月18日月曜日

少年サッカー 新学期が始まって

新学期が始まって、子供たちの落ち着きを取り戻してきた頃でしょうか。先週まではやたらとテンションが高く、集中して練習する事が難しい雰囲気でしたが今日はようやく集中して練習に取り組めました。

中学年クラスから高学年クラスに移ったり、中学年クラスに新しい子が入ったりと、これまでとは違う雰囲気で楽しいのはわかります。また新たなクラスで自信を持って臨む子と不安を抱えて臨む子がいます。どちらが良くてどちらが悪いという事ではなく、指導者が各自の内面を良く観察し、天狗になっている子には壁を、萎縮している子には自信を与える事が重要です。

私たちも各曜日、各クラスの個性やレベルなどがようやく見えてきました。事前にある程度の予想は出来ましたが、予想通りの事もあれば予想外の事もあります。現状をしっかりと把握して今年度のトレーニングメニューに反映します。

今はまだブログに細かな事は書けませんが、徐々に書けるようになると思います。良い事、悪い事、今年度もたくさんの発見があるでしょう。






2016年4月12日火曜日

子供がサッカーを始める理由

4月になり新しくご入会される方が増えています。

体験練習にお越しいただいた際に「あの子はなぜサッカーを始めようと思ったのですか?」と伺っています。この質問をする理由は、サッカーに取り組む動機を知り、その子に合った声掛けや指導の参考にするためです。

まあ難しいことは置いておいて、皆さん色々な理由があって面白いですね。

例えば、

「(単純に)サッカーが好きだから」
「お父さんが昔やっていて、お父さんとボールを蹴るうちにやる気になった」
「仲が良い友達がやってるから」
「近所に引っ越してきたばかりでサッカーチームを探していた」

または、

「他のチームに入っているが、そのチームでレギュラーになりたいから練習したい」
「他のチームに入っていたが、あまり面白くないからここでやってみたい」

その他にも

「うちの子にサッカーをやらせたいから」
「とにかく運動をやらせたいから」
「団体競技をやらせてチームワークを学んでほしいから」
「将来プロサッカー選手になってほしいから」(!)

などなど。

もちろん、何が良くて何が悪いなどという事はありません。きっかけなど大したことはありません。ちなみに私の場合は仲が良い友達がやってたから一緒にやってみたいという理由でサッカーを始めた気がします(おそらく)。

そのようなささいな理由で始めたサッカーで、高校受験や就職では何も苦労せずに過ごせました(当時はJリーグがなく企業サッカーが主体でした)。そして今はサッカーを教える事が生活の中心となっています。もしサッカーをしていなかったらどのような人生になっていたのか?全く想像できません。

入会される方が多いこの時期は、自分がサッカーを始めた頃を思い出します。そしてこの子たちのこれからにサッカーがどのような影響を与えるのか?どのように関わってくるのか?楽しみでもあり身が引き締まる思いでもあります。

たかがサッカー、されどサッカー・・・。

オチが無い文章ですが、なんとなく現在の心境を綴りたく。