2015年10月31日土曜日

「いまこの1秒の集積が1日となり、その1日の積み重ねが1週間、1ヵ月、1年となって、気がついたら、あれほど高く、手の届かないように見えた山頂に立っていた、というのが私たちの人生のありようなのです。」

稲森和夫


サッカーにおいても同様で、練習の積み重ねが選手を成長させます。1日、1週間、1ヵ月の練習で目に見えた成長が見れなくても、その積み重ねが数年後に確実な変化となって見れることでしょう。この数年後は3年後かもしれないし10年後かもしれません。当然、成長するスピードや時期は各々で違いがありますので、育成年代の指導では各々の今後の成長を見越した指導、接し方が需要です。

「燃え尽き症候群」で中学生になったらサッカーはやらないという子が多いとの話を聞きました。信じられない話しですがどうやら本当にあるようです。

大会のレギュレーションなのか、チームの方針なのか、チームメイトの影響なのか、本人の問題なのかわかりませんが、自ら可能性を捨てさせてしまう環境はいけません。私たち育成年代の指導者はサッカーの上達はもちろん、その楽しさを教える、感じさせる事もミッションです。確かにチームの強化と個人の育成は相反する事があり、それに気付かない場合はどちらかに偏った指導になってしまいますが、優先順位は常に意識して指導を心掛けなくてはいけません。

今は試合に出れなくても、いつか試合で活躍できる事を夢見ている子はたくさんいます。そのような子を支えてあげる環境を大人で作りましょう。


2015年10月24日土曜日

マネジメントの失敗

先日の私が受け持った中学年クラスの練習は、見事なまでに失敗しました(なお中学年クラスの全てではありません。中学年クラスの中でもいくつかグループ分けしています)。

「こっちチームのスローインだ!」
「お前、今俺の足を蹴っただろ!」
「そんな得点はずるい!その前に反則があっただろ!」

低学年クラスでたまに聞く発言です。これが年長さんや新一年生なら優しく諭すのですが、まさか中学年クラスの子達が乱発するとは・・・。

これが高学年クラスや中学年クラスのサッカーに対する意識が高い子であれば、もめる時間がもったいなく、さっさとプレーを再開したり、足を蹴られた程度で平常心が乱れる事もなく、相手の良いプレーは素直に認め、自分もそれ以上になれるように頑張っています。
この雰囲気を作り出した監督の手腕はさすがですが、それに応えている選手たちも褒めるべきでしょう。

翻って私が担当している中学年クラスは、上記の高学年クラスの子達とは少々趣が違い、サッカーに対する価値観もおそらく相違があるように見受けられます。したがってあまりストイックに練習を行うよりは多少の笑いがあり、リラックスした中で一生懸命やってもらえればと考えています。
ただこのリラックスが行き過ぎてしまうと、冒頭の発言など彼ら自身がそのメンタルをコントロール出来い状況に陥り、ふざけ過ぎたり、はたまたけんかが勃発してしまいます。

そうなってしまうと、とても練習を行う雰囲気ではないですね。このような雰囲気で練習を行ってもちっとも上達する事はありません。先日の練習の成果があったのか疑問に感じています。
もちろん原因はその雰囲気を作り出してしまうような練習メニューを組んだ私にあります。今後もこのような事が続くようなら、とてもお月謝はいただけません。

次からどうするか?もう一度練習内容を整理して臨み、各自のパーソナリティーを考慮したグループ分けの再精査、飽きる事無く集中力が保てる練習メニューの構築、私の口調や態度を改める必要があります。
どれが正しいかはやってみないとわかりませんが、とにかく試行錯誤してみます。

失敗をブログに公開するのはとても心苦しいですが、反省と忘備録のために。

2015年10月12日月曜日

本日は六年生の試合でした。

今日の試合は各自が色々なポジションをやってもらい何かしらの刺激を受けてもらいたい、試合中は彼らに任せ自主性を育む事をテーマにしてみました。その為、前半は監督がベンチ入りせず観客側から観戦した次第。普段はベンチから指示を出している監督がいないので、試合中は各自の考えで自ら行動してもらいたいという思いがありました。ただこれは良くも悪くも何も変わらず・・・。彼らのマイペースぶりを称賛しましょうか(笑)。

さてこれで公式戦が終了しました。このリーグ戦で爆発的に成長した選手もいれば、委縮して力を出し切れなかった選手もいます。その事は私達の指導が足りなかったと反省しています。もっと積極的に貪欲にプレーできれば、彼らの実力をもっともっと伸ばせたのにと悔しい思いがあります。
しかし冷静になって他チームと比較した場合、このチームの選手達は身体の成長が遅いです。それが原因であまり勝てなかったとは言いませんが、ドリブルで攻め上がっても最後のセンタリングやシュートのシーンでもうひと踏ん張りが出来ない姿を見るとこれがフィジカルの限界であり、この年代では改善できない問題なのかなと考えています。

結果は芳しくないですが、細かくプレーの内容を見ると意図のあるパスやドリブル、相手の考えを読んだディフェンスなど、ただ蹴るだけ相手に合わせて走っているだけのプレーはとても少なかったと思います。何度も書いてますがこの年代の勝った負けたはあまり意味がありません。Jリーガーでも小学生の頃から全国で活躍している選手はとても少ないです。最近は大学の育成能力が上がってきており、大学生になって初めて活躍しプロになる選手が増えています。ですので今後もこの年代の育成方針は変えずにいきたいと思います。とはいえどんな試合でも勝った試合の夜に飲むお酒は美味しいですけどね(試合の時は監督に全てを任せ、私はサポーターになりますので(笑))。

ここまで読み返して気付いたのですが、育成を強調するのは良いですが、その効果がわからないとつまらないですね。もし気になるようであればお気軽に私どもに聞いてください。例えば10番のたくみ君がこれまでディフェンダーだったのに最後の方はなぜフォワードだったのか?みきや君のポジションが定まっていなかった理由は?たいが君や関谷君の評価、ゆうり君に求めている事、銀ちゃんについて等々、何でも結構ですよ。

それと今日は写真を撮るには最高の天気でした。多めに撮りましたのでご覧になってください。
































2015年10月5日月曜日



中学年クラスの練習で最初にドリブルやパスの基礎的な練習を毎回行っているのですが、その効果が出てますね。目に見えて上達しています。個人的には基礎的な練習はあまり好きではないのですが、やってみるものだなぁと感心してしまう今日この頃。反復練習は大事ですね。もう少し継続しましょう。

一部の四年生が六年生の高学年クラスで練習してますが、彼らも油断していると他の四年生や三年生に足許をすくわれるかも??

また六年生の大会がそろそろ終了します。良くも悪くも書きたい事はありますが、最後まで見届けてからにしましょうか。でも彼らがもがき苦しみ成長する姿を見るのは、とても貴重な体験です。さてさて。。。