2016年7月31日日曜日

少年サッカー ディフェンス力の向上による波及効果

本日は六年生リーグの後期第一戦目でした。

結果は引き分けですが、前回の対戦では大量点を入れられての敗戦でしたのでとても良い結果だと思います。個々の能力も目で見てわかるほど進歩していました。ちなみに本日の対戦相手のメンバーは前回と同様との事・・・。

この短期間で目覚ましい進歩を成し得た彼らですが、春先から取り組んでいるディフェンスの練習の効果が発揮されたと分析します。ディフェンスではまず相手のパスを奪うインターセプトと呼ばれるプレーを第一に考え、それが無理な場合は相手の足元にあるボールを奪取します。そこでまずはインターセプトの方法、狙いどころのレクチャー、デモンストレーションで意識付けを行い、練習を重ね、また一対一の守備の練習にも時間を割き、ボールの奪い方や”闘う”気持ちの向上を図りました。

その結果ディフェンスの力が向上し、今回のように相手に抜かれるシーンが少なくなり、失点を重ねない試合が出来たと思います。またディフェンスが向上した事により、プレーできる時間が増え攻撃にも余裕が生まれ効果的なドリブルやパスが出来たと思います。
また”闘う”気持ちの向上からか、絶対に守る、失点しないという意識が体から溢れるプレー、文字通り体を張った守りや自分が相手を止める!という責任感ある姿勢は、これまであまり見れなかった現象です。

ディフェンスの練習を徹底した事により、サッカーに必要な攻撃の技術やアイデアが向上し、強いメンタルを手にする事ができました。

育成の練習は、成果が見えやすいドリブルやパスなど攻撃の練習に偏りがちですが、地味なディフェンスの練習もやはり必要ですね。

対戦相手との相性がありますので、次の試合も上手くいくとは思えません。しかし今回のメンバーは五年生と四年生(唯一六年生のキャプテンは怪我で早々に交代・・・)。ちょっと末恐ろしいですね。






2016年7月27日水曜日

最近の練習について

いきなりですが、気分転換が必要です。そこで最近は全く更新できなかった大好きなブログを書くことにします。


今の時期は春先にご入会いただいた多くの子供たちや学年が変わり練習カテゴリーが変更になった子達との関係構築に彼らの意識が向かっています。

「この人は誰だろう?」
「あの人は上手だなあ」
「あの人はうるさいなあ」

等々、彼らなりに感じる事が多々あり、特に新たに入った子がクラブに慣れてその本性(?)を出し始めるこの時期は、これまでの子達のモチベーションが上がったり下がったりする時期です。これは良い悪いの話しではなく、人間関係の構築の訓練なのでしょうね。

さて全ての学年に今年度から入った子がおりますが、入会して一ヶ月、二か月するとこれまで大人しかったのが嘘のような存在感を醸し出します。おかげでその子の性格や個性を私たちが把握できますが、最初の頃は何だったんだ?という印象を抱くこともあり、そのギャップがとても新鮮です。

そして既存の子達ですが、新しく入った同学年の子達と比較してその進歩に驚きます。身体能力が低い子でも技術や戦術的な要素が優れています。比較すること自体あまり意味は無いですが、これまでやってきた事はしっかりと身に付いているなとこっそりほくそ笑んでいます。

既存の子は当然、最近入った子が一年後にどのような成長をしているのか?今からとても楽しみにしています。


2016年7月16日土曜日

元日本代表選手の実力

本日スカパーで、熊本vs東京ヴェルディの試合を観戦です。

注目はG大阪から東京ヴェルディに期限付き移籍してきた、元日本代表の二川選手。36歳という年齢ながら新天地にチャレンジする姿勢、変わらず正確な技術、TVからでもわかる卓越した戦術眼。本当に見事です。

これまで主にJ2を中心に観戦してきた私ですが、J2でも元日本代表の選手を観る機会を多く得てきました。例えばドイツワールドカップ日本代表だった、高原、大黒、巻、鈴木、加地選手。それ以外にもたくさんいます。

彼らのプレーの特徴は、もちろん技術は一級品ですが、とにかくミスが少ない事です。おそらくミスをするようなプレーが少ないというニュアンスになるのでしょう。しっかりと重心が定まっていない状態のプレーは、不安定でトラップミス、パスミスになる可能性が高いですが、そのような状況ではリスクあるプレーはせず、簡単に正確にプレーします。しかし自分に主導権がある状況においては果敢なプレーに挑戦し、結果を出す可能性を高めます。

どんな場面でもがむしゃらにがんばる事が美談になるのは漫画や小説の中だけであり、結果にシビアなプロサッカーではがんばる場面とがんばらない場面を明確に使い分ける必要があります。
おそらくそれが出来る選手が日本代表に選出され、長く現役選手を続けられるのでしょう。皆さまもスタジアムで代表選手や元代表選手を観る機会がありましたら、上記の視点で観るのも良いかと。

さて小学生。育成年代は不安定な状態でもがんばって、無理してでもプレーして成功する可能性を広げる必要があり、その結果ミスになってもがんばった事や挑戦した姿勢を誉める事が重要です。しかしそれも四年生か五年生くらいまででしょうか。判断力、理解力が向上する五年生や六年生では、自分のプレーを客観的に見る事ができ、がんばる場面とがんばらない場面をある程度は判断できる賢さを身に付けなくてはいけません。

自分を客観的に見る、俯瞰(ふかん)して見る。言うのは簡単ですが、とても難しい作業です。しかしこれが出来れば自分の感情もコントロールでき、常に冷静な判断を下すことが可能になります。

でも難しいですね。練習では意識付けさせてますが、どうでしょう?やはり普段の生活の中でも意識させないと身につかないかな?


2016年7月3日日曜日

7月3日 六年生大会

本日六年生大会の前期最終節が行われました。

これまでは戸田橋のサッカー場で試合でしたが、今日はイレギュラーで豊島区のサッカー場で試合です。
そこで良い機会なので、子供たちだけで現地に集合してもらいました。数日前の練習後にみんなで集合場所と時間、行き方を話し合って臨んだ本日。期待通りに現地の駅から迷ってしまいとても遠回りしてしまったようです。

それにしてもこの子供たちだけで来るというのは、良い企画かもしれません。彼らはよくしゃべりますが、しかしコミュニケーションがそれほど得意ではありません。このコミュニケーションとは、例えば試合中における指示やサポートの声、ああしよう、こうしよう、あの選手マークについて!ここは任せろ!こっちにパスして!みんなディフェンスに戻ってきて!みんな攻撃にでるよ!等々。

サッカーにおいてとても大事な試合中の意思疎通のコミュニケーションが苦手です。これはうちのチームだけでなく、どうやら最近の子供の特徴のようですね。考えてみればグランドへの移動は親御さんと一緒に来て、試合は監督が戦い方を指示する。子供たちで目的を達成する為の話し合いをする機会がありません。
最近の子供たちに必要なのは、練習よりも勉強よりもグループで行うオリエンテーリングなのでしょう。機会があれば何かしらやってみたいですが、難しいかな?

さて試合ですが、点差は覚えてませんが負けました。これで前期リーグは全敗です。この結果は当初から予想していたのでとくに驚きもなく。六年生の大会に四年生が4,5名出場しているのはうちのチームくらいでしょう。幸か不幸か六年生が一人しかいない状況で、やる気があってがんばっている子はどんどん上のクラスの試合に出場させます(もちろん実力が伴っている事が前提ですが)。
その四年生はもちろん、主力の五年生もこのリーグ戦でとても上達しました。また怪我あけのキャプテンさくや君も今日の後半からようやく自分のプレーを取り戻し、とても良いプレーを魅せる事ができました。

前期リーグは各自の長所を伸ばすことにフォーカスし、結果は出ませんでしたが内容にはとても満足しています。そして後期リーグは各自の戦術理解や役割、責任感に注目し、少し厳しい要求をするつもりです。これまでは、良く言えば自由に、悪く言えば自分勝手にプレーしていた側面もあります。しかし後期リーグは「チームのための行動」を厳しく求めていきます。

サッカーは個人の力がとても重要です。しかしその力をチームのために使えなくては試合に勝てません。

さてさて、どうなることやら。