2015年12月9日水曜日

少年サッカー 適正なレベルの環境で練習するということ

西が丘サッカークラブでは、年長~2年生が低学年クラス、3~4年生が中学年クラス、5~6年生が高学年クラスとわけています。しかしこれは一つの目安であり、個人の技術や体格、やる気によりクラスわけする事があります。

ある5年生の子ですが、その子はサッカーに対して真摯に取り組んでおり、またサッカー以外のスポーツにも真剣に臨んでいます。どちらかといえばサッカー以外のスポーツの方に軸足を置いています。この春、5年生になった際にこれまでの中学年クラスから高学年クラスに移ったわけですが、あまりにも細い体や、スピードは一級品ですがおぼつかない技術を考慮して、高学年クラスより中学年クラスで練習したほうが君にとっては良い事だと話したのですが、それを屈辱と思ったのか頑なに拒み続けました。
その後の練習を見続けましたが、やはり高学年クラスは厳しく、試合形式の練習でもあまりボールに触れる事ができない状況が続きます。もしかしたらこのまま辞めてしまうかな?と思っていた矢先に自分から中学年クラスでやりたい!と言ってきました。

中学年クラスに移ってまだ数週間ですが、これまでのうっぷんを晴らすように試合形式の練習では見違えるような姿を見せ、とても積極的で、自ら得点を奪い、仲間を励まし、前向きで楽しそうな姿を見せてくれてとにかく安心した次第です。またこれまでにいないスピードがあるその子に、負けじと目の色を変えて向かっていく3、4年生もいます。結果的に5年生の子の技術は進歩して、他の子もつられるように伸びています。一人の子が入った事で、とても良い相乗効果が生まれました。

技術は厳しい環境の中で練習する事で身に付きますが、厳しすぎる環境では逆効果です。あえて下の環境に身を置くことで伸びる場合もあります。このクラブには3年生でも高学年クラスで練習している子がいます。もちろんそれは素晴らしい事でありますが、それはその子にとって高学年クラスの環境が適正なだけで、みんなが上のクラスを狙う必要はありません。

その子にとって真剣に楽しく練習ができる環境を作ることが大事ですね。

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