2016年8月16日火曜日

ブログを移転しました。

いつも西が丘サッカークラブのブログを拝見いただき、誠にありがとうございます。

この度、下記サイトにブログを移転しましたのでお知らせします。

西が丘 website

新しいサイトではより見やすいレイアウトになっております。今後はこちらをご覧になってください。

今後もどうぞよろしくお願いいたします。

2016年8月12日金曜日

スポーツドリンクは何を飲めばよいの?スポーツドリンクおすすめ記事

前回の記事は感情がおもむくままにキーボートを叩いてました。少しクールダウンが必要なので全く違う観点の記事を記載します(ちょっと熱くなりすぎました・・・)。

先日クラブの保護者の方から以下の質問をいただきました。

「私自身、スポーツをやった事が無いので全くわからないのですが、子供がサッカーをやる時に飲んでいてるスポーツドリンクは、種類がありすぎてどれが良いのかわかりません。何か違いがあるのでしょうか?」

スポーツをしている人間にはとても身近なスポーツドリンク。しかしスポーツに縁が無い方にはどれも一緒に見えるのでしょう。考えてみればお茶に詳しい方は煎茶、玉露、かぶせ茶等々、どれも当たり前に味や風味の違いがわかるのでしょうが、私のような脳が筋肉で出来ている人間には何が何だかさっぱりですね。

そのようなわけで今回は代表的なスポーツドリンクの効果などを調べてみました。数あるスポーツドリンクの中からおすすめの数本を紹介します。

■ポカリスウェット


みんな知ってるポカリスウェット。発汗により失われた水分や電解質を補給します。また「風邪をひいた時にポカリスウェットを飲むと良い」と言われますが、これはポカリスウェットが”飲む点滴”をコンセプトに作られており、ナトリウムの他に炭水化物が多く含まれているからです。体調が悪く食欲が無い時はこれを飲んでみましょう。


■アクエリアス

こちらも有名なアクエリアス。ポカリスウェットと同様と思われがちですが、少し違うようです。ポカリスウェットは汗で失われた水分を素早く補給する事をテーマとしていますが、アクエリアスはアミノ酸とクエン酸が多く含まれており、運動後の疲労回復に主眼が置かれています。


■VAAM、AminoValue



少し運動に対する知識と意欲があれば、飲まずにいられないVAAMとAminoValue。それぞれメーカーは違いますが、コンセプトは一緒で「脂肪を燃焼させ動き続ける事ができる」です。エネルギーの有効活用を助ける十数種類のアミノ酸を複合し体脂肪の代謝を促進します。こちらは運動前に飲むのが良いでしょう。


これ以外にもたくさんの種類のスポーツドリンクがあります。どれも基本は水分補給なので、実際にはあまり考えず購入し子供に飲ませて良いでしょう。大切なのはとにかく飲む事です(もちろん飲み過ぎはだめですが)。またアクエリアスのように疲労回復の効果があるからといって、運動後にたくさん飲み続けるのはおすすめしません。必要以上の摂取は太ります。運動の疲労回復は適度な水分と適切な食べ物で補いましょう。

注意点が一つ。芝や人工芝のグランドでは芝の保護の為、水以外の飲み物をグランドに持ち込む事を禁止している所があります。その場合は水で、もしくは芝が無いところでスポーツドリンクを飲みましょう。

2016年8月11日木曜日

手倉森監督への怒り。彼は監督失格です。

リオデジャネイロオリンピック 日本代表対スウェーデン代表

まだ録画放送は観ていなく結果だけの情報ですが、試合には勝ちましたが別会場で行われていたコロンビア代表対ナイジェリア代表の試合でコロンビア代表が勝利した為、日本は残念ながらグループリーグ敗退が決まりました。

本日は朝から練習があったので、前半の20分くらいまでしか観れませんでしたが、相変わらず組織と個人技術のバランスが優れた日本のサッカーに勝利を確信して出かけました。オリンピックの予選リーグで1勝1敗1分けは胸を張って良い成績です。また試合内容もとても誇れるものであり、今後の日本サッカーは安定した強さが予想できます。

現在ACミランで活躍している本田選手、インテルミラノ所属の長友選手、イングランドの岡崎選手、吉田選手、ドイツの内田選手など日本代表の錚々たるメンバーは、2008年北京オリンピックに出場し3戦全敗で終えてます。しかもこの時のメンバーも谷間の世代と呼ばれ、あまり期待されていない選手たちでした。

そして今回の「谷間の世代」は、立派に戦い、個人でも組織でも世界と渡り合えた事を証明する事ができました。今後に向けて本当に期待できるメンバーです。

しかし残念な事が一つ。
最終戦になったスウェーデン代表との試合に、前の試合で致命的なミスを犯した藤春選手の出番がありませんでした。これでは、この大会の敗因は彼になってしまう印象を与えてしまいます。

「あの試合でアイツのあのプレーが無かったら決勝トーナメントに行けたのに・・・」

多くの方が抱く思いです。

これで良いのでしょうか?

藤春選手を選出したのは手倉森監督です。敗戦の責任は手倉森監督にあります。藤春選手を外し、スウェーデン戦に勝利し、しかしコロンビアも勝つ事により決勝トーナメントに進出できない事は前日には想定しているはずで、その場合藤春選手がどのような立場になるのかも思い付くはずです。
それでも藤春選手にミスを挽回する機会され与えず彼を援護するコメントを出さず、自画自賛のようなコメントをした彼を、私は監督としての人間性を疑います。

今大会ではアジア予選から困難な試合が続き、その中で若い選手たちを成長させ、オリンピック本番で魅せた自己犠牲、自己主張、諦めない、強い意志がほとばしるサッカーは、ナイジェリア代表やコロンビア代表よりも質が高く未来に希望が持てるサッカーでした。それをマネジメントした手倉森監督の手腕は見事であり、ジョーク交じりの口調はとても好感が持てます。

しかしそれはとても薄っぺらいものでしたね。どうやら彼が2020年東京オリンピックまで監督を行うという噂がありますが、私は断固反対です。

大舞台での敗戦の責任を選手に押し付ける監督など、この舞台から一刻も早く退場すべき。

2016年8月9日火曜日

オリンピック 日本代表対コロンビア代表

最近はインターネットで録画放送があるから助かります。

さて予選リーグ第二戦のコロンビア代表との試合。結果はご存知の通り2-2の引き分けでした。これで最終戦まで決勝トーナメント進出の望みができましたね。熱い戦いはまだまだ続く。

さてその試合ですが、コロンビア代表はまさに「古き良き南米サッカー」です。攻撃の選手はドリブルとシュートの上位ランキングで選出し、守備の選手は1対1とヘディングの強さで選出したようなチームです。初戦のナイジェリア代表のようなオーガナイズされた組織的なディフェンスはどこにも見当たりません。

そのような相手であれば、運動量が多く、二人目三人目のフリーランニングでチャンスを作る若き日本代表が攻勢に出れるのは道理。ワンタッチ、ツータッチと少ないボールタッチでテンポ良く攻撃していく様子は観ていて楽しかったですね。また個人技に勝る相手の攻撃を抑えた、プレッシングサッカーも見事でした。
自分のマークする相手に自由な時間を与えず、危ない場面では運動量と集中力を切らす事無く積極的なカバーリングは、良くトレーニングされたチームである事がわかり、手倉森監督の手腕を称えるしかありません。

残念ながら不運な失点で勝つ事はできませんでしたが、予選リーグ最終戦に向けてとても期待できる内容でしたね。さて、その最終戦の相手はスウェーデン。こちらは典型的なヨーロッパの中堅国。2010年南アフリカワールドカップで戦ったデンマークのような相手です。

組織と個人がとてもバランスが良い今の彼らなら問題なく勝てるのではないでしょうか。

楽しみです。

2016年8月6日土曜日

オリンピック 日本代表対ナイジェリア代表

オリンピック日本代表の試合を録画放送で観ました。

結果を知った後でまた散々批判されている事を知った後で観た試合ですが、それほど悪い内容ではないと思います。

試合直前に現地入りしたとはいっても、アメリカで集中合宿を行ってからの現地入りですし、それほどコンディションには影響しないでしょう。

さて試合ですが、さすがアフリカの強豪のナイジェリア。ヨーロッパで活躍する選手が多く、洗練された組織ディフェンスはアフリカ勢の評価を覆します。反面、攻撃は個人能力に頼る事が多く、それでも得点を重ねるのは地力の強さを感じます。しかし個人能力に頼って良い成績をあげるのはこれまでの大会を鑑みるとそれをとても難しい作業になります。
今回の相手は実力ではグループ最下位と見られている日本だからこそ通用しましたが、強豪国と戦った場合はどうでしょうか?
ただ爆発力があるナイジェリアの試合はこれから注目したいですね。

そして我らが日本代表。日本の特徴である連動する守備、諦めない姿勢、常に危険な地域を探し続けるディフェンスは機能していました。身体能力に差があり過ぎる相手には組織の力で対抗するしかありません。そのためには全員がさぼらずに神経を研ぎ澄ませ、チャレンジとカバーを行い続ける必要があります。

今回の結果は残念ですが、両チームの実力の差が結果に反映されただけのこと。これからの試合、格下の日本はもっと集中して効率的に走らなければなりません。得点が取れた事で勘違いして個人勝負に偏る事無く、謙虚に組織的に戦えばチャンスがあります。

期待しましょう!

2016年7月31日日曜日

少年サッカー ディフェンス力の向上による波及効果

本日は六年生リーグの後期第一戦目でした。

結果は引き分けですが、前回の対戦では大量点を入れられての敗戦でしたのでとても良い結果だと思います。個々の能力も目で見てわかるほど進歩していました。ちなみに本日の対戦相手のメンバーは前回と同様との事・・・。

この短期間で目覚ましい進歩を成し得た彼らですが、春先から取り組んでいるディフェンスの練習の効果が発揮されたと分析します。ディフェンスではまず相手のパスを奪うインターセプトと呼ばれるプレーを第一に考え、それが無理な場合は相手の足元にあるボールを奪取します。そこでまずはインターセプトの方法、狙いどころのレクチャー、デモンストレーションで意識付けを行い、練習を重ね、また一対一の守備の練習にも時間を割き、ボールの奪い方や”闘う”気持ちの向上を図りました。

その結果ディフェンスの力が向上し、今回のように相手に抜かれるシーンが少なくなり、失点を重ねない試合が出来たと思います。またディフェンスが向上した事により、プレーできる時間が増え攻撃にも余裕が生まれ効果的なドリブルやパスが出来たと思います。
また”闘う”気持ちの向上からか、絶対に守る、失点しないという意識が体から溢れるプレー、文字通り体を張った守りや自分が相手を止める!という責任感ある姿勢は、これまであまり見れなかった現象です。

ディフェンスの練習を徹底した事により、サッカーに必要な攻撃の技術やアイデアが向上し、強いメンタルを手にする事ができました。

育成の練習は、成果が見えやすいドリブルやパスなど攻撃の練習に偏りがちですが、地味なディフェンスの練習もやはり必要ですね。

対戦相手との相性がありますので、次の試合も上手くいくとは思えません。しかし今回のメンバーは五年生と四年生(唯一六年生のキャプテンは怪我で早々に交代・・・)。ちょっと末恐ろしいですね。






2016年7月27日水曜日

最近の練習について

いきなりですが、気分転換が必要です。そこで最近は全く更新できなかった大好きなブログを書くことにします。


今の時期は春先にご入会いただいた多くの子供たちや学年が変わり練習カテゴリーが変更になった子達との関係構築に彼らの意識が向かっています。

「この人は誰だろう?」
「あの人は上手だなあ」
「あの人はうるさいなあ」

等々、彼らなりに感じる事が多々あり、特に新たに入った子がクラブに慣れてその本性(?)を出し始めるこの時期は、これまでの子達のモチベーションが上がったり下がったりする時期です。これは良い悪いの話しではなく、人間関係の構築の訓練なのでしょうね。

さて全ての学年に今年度から入った子がおりますが、入会して一ヶ月、二か月するとこれまで大人しかったのが嘘のような存在感を醸し出します。おかげでその子の性格や個性を私たちが把握できますが、最初の頃は何だったんだ?という印象を抱くこともあり、そのギャップがとても新鮮です。

そして既存の子達ですが、新しく入った同学年の子達と比較してその進歩に驚きます。身体能力が低い子でも技術や戦術的な要素が優れています。比較すること自体あまり意味は無いですが、これまでやってきた事はしっかりと身に付いているなとこっそりほくそ笑んでいます。

既存の子は当然、最近入った子が一年後にどのような成長をしているのか?今からとても楽しみにしています。


2016年7月16日土曜日

元日本代表選手の実力

本日スカパーで、熊本vs東京ヴェルディの試合を観戦です。

注目はG大阪から東京ヴェルディに期限付き移籍してきた、元日本代表の二川選手。36歳という年齢ながら新天地にチャレンジする姿勢、変わらず正確な技術、TVからでもわかる卓越した戦術眼。本当に見事です。

これまで主にJ2を中心に観戦してきた私ですが、J2でも元日本代表の選手を観る機会を多く得てきました。例えばドイツワールドカップ日本代表だった、高原、大黒、巻、鈴木、加地選手。それ以外にもたくさんいます。

彼らのプレーの特徴は、もちろん技術は一級品ですが、とにかくミスが少ない事です。おそらくミスをするようなプレーが少ないというニュアンスになるのでしょう。しっかりと重心が定まっていない状態のプレーは、不安定でトラップミス、パスミスになる可能性が高いですが、そのような状況ではリスクあるプレーはせず、簡単に正確にプレーします。しかし自分に主導権がある状況においては果敢なプレーに挑戦し、結果を出す可能性を高めます。

どんな場面でもがむしゃらにがんばる事が美談になるのは漫画や小説の中だけであり、結果にシビアなプロサッカーではがんばる場面とがんばらない場面を明確に使い分ける必要があります。
おそらくそれが出来る選手が日本代表に選出され、長く現役選手を続けられるのでしょう。皆さまもスタジアムで代表選手や元代表選手を観る機会がありましたら、上記の視点で観るのも良いかと。

さて小学生。育成年代は不安定な状態でもがんばって、無理してでもプレーして成功する可能性を広げる必要があり、その結果ミスになってもがんばった事や挑戦した姿勢を誉める事が重要です。しかしそれも四年生か五年生くらいまででしょうか。判断力、理解力が向上する五年生や六年生では、自分のプレーを客観的に見る事ができ、がんばる場面とがんばらない場面をある程度は判断できる賢さを身に付けなくてはいけません。

自分を客観的に見る、俯瞰(ふかん)して見る。言うのは簡単ですが、とても難しい作業です。しかしこれが出来れば自分の感情もコントロールでき、常に冷静な判断を下すことが可能になります。

でも難しいですね。練習では意識付けさせてますが、どうでしょう?やはり普段の生活の中でも意識させないと身につかないかな?


2016年7月3日日曜日

7月3日 六年生大会

本日六年生大会の前期最終節が行われました。

これまでは戸田橋のサッカー場で試合でしたが、今日はイレギュラーで豊島区のサッカー場で試合です。
そこで良い機会なので、子供たちだけで現地に集合してもらいました。数日前の練習後にみんなで集合場所と時間、行き方を話し合って臨んだ本日。期待通りに現地の駅から迷ってしまいとても遠回りしてしまったようです。

それにしてもこの子供たちだけで来るというのは、良い企画かもしれません。彼らはよくしゃべりますが、しかしコミュニケーションがそれほど得意ではありません。このコミュニケーションとは、例えば試合中における指示やサポートの声、ああしよう、こうしよう、あの選手マークについて!ここは任せろ!こっちにパスして!みんなディフェンスに戻ってきて!みんな攻撃にでるよ!等々。

サッカーにおいてとても大事な試合中の意思疎通のコミュニケーションが苦手です。これはうちのチームだけでなく、どうやら最近の子供の特徴のようですね。考えてみればグランドへの移動は親御さんと一緒に来て、試合は監督が戦い方を指示する。子供たちで目的を達成する為の話し合いをする機会がありません。
最近の子供たちに必要なのは、練習よりも勉強よりもグループで行うオリエンテーリングなのでしょう。機会があれば何かしらやってみたいですが、難しいかな?

さて試合ですが、点差は覚えてませんが負けました。これで前期リーグは全敗です。この結果は当初から予想していたのでとくに驚きもなく。六年生の大会に四年生が4,5名出場しているのはうちのチームくらいでしょう。幸か不幸か六年生が一人しかいない状況で、やる気があってがんばっている子はどんどん上のクラスの試合に出場させます(もちろん実力が伴っている事が前提ですが)。
その四年生はもちろん、主力の五年生もこのリーグ戦でとても上達しました。また怪我あけのキャプテンさくや君も今日の後半からようやく自分のプレーを取り戻し、とても良いプレーを魅せる事ができました。

前期リーグは各自の長所を伸ばすことにフォーカスし、結果は出ませんでしたが内容にはとても満足しています。そして後期リーグは各自の戦術理解や役割、責任感に注目し、少し厳しい要求をするつもりです。これまでは、良く言えば自由に、悪く言えば自分勝手にプレーしていた側面もあります。しかし後期リーグは「チームのための行動」を厳しく求めていきます。

サッカーは個人の力がとても重要です。しかしその力をチームのために使えなくては試合に勝てません。

さてさて、どうなることやら。

2016年6月24日金曜日

イギリス EU離脱の影響(サッカーの話し)

本日の国民投票の結果により、イギリスがEUを離脱する事が決定しました。今後は憲法の整備を行い、数年後に正式に離脱すると言われています。
キャメロン首相が辞意を表明し、日本をはじめ各国の経済指標はリーマンショックを超えるほどの下落をしています。

この結果により世界にどのような影響を及ぼすのでしょうか?これはサッカーのブログなのでサッカーの影響を考えてみます。

まず真っ先に思い付くのがプレミアリーグにおけるイギリス国籍以外の選手の処遇です。ヨーロッパリーグでは、EUに国籍を持つ選手であればEU内では外国籍選手として扱わず自国の選手とされています(このきっかけが有名なボスマン判決ですね)。しかし今回の結果により、イギリスのプレミアリーグに所属するイギリス以外の選手は外国籍選手になってしまいます。

例えば岡崎選手が所属するレスターを見てみると、登録選手22名中8名しかイギリス国籍の選手がいません。2位だったアーセナルに関しては28名中6名で、シーズン中にはスタメンにイギリス国籍の選手が誰もいない事もありました。おそらく他のチームも同様でイギリス国籍選手より他国籍選手の方が多いでしょう。
以前のルールである、外国籍選手は各チーム3名までというルールが復活した場合、他国籍選手が大幅に抜けてチームが成り立つのか疑問です。また優秀な選手が抜ける事により、チームおよびリーグの質が下がり、チームの弱体化が予想されます。日本の選手に関しては、より少ない外国籍選手枠をめぐる中でとても厳しい競争が待ち受けているでしょう。普通に考えれば外国籍選手は世界的な選手を獲得し、周りを安い賃金の自国選手で揃えるチーム作りをするはずです。その中に日本の選手が入るとは思えません。

また一番の懸念はサッカー市場の縮小です。現在のサッカーはマネーゲームと言われるほどお金が飛び交っています。メッシなど超一流の選手には何十億という大金が支払われる狂った世界です。このサラリー高騰のきっかけは放映権料が高額になった事であり、これにより世界中からお金が集まっています。

今年、岡崎選手の活躍によりレスターの試合を初めてTVで観た方は多いでしょう。自国選手が活躍する試合はファンであれば観たくなるものです。これは世界共通の事であり、ボスマン判決により自国選手が各国で活躍するにつれ、各国のサッカーリーグのTV観戦の需要が上がり、視聴率および視聴料と共に各チームに支払われる放映権料が大幅に上昇しました。
視聴率が上がるとどのような事がおきるでしょうか?ご存知のようにスポンサーが集まります。全世界で放映される人気コンテンツとなったサッカーには、世界的な企業がこぞってスポンサーに手を挙げスポンサー費用も高騰します。

このような事により、お金がお金を呼び、そのお金が優秀な選手をヨーロッパに集めた結果が今になります。

しかしこれからはイギリスのプレミアリーグは自国選手が中心になることにより、TVの視聴率が大幅に下がる事が予想されます。これまで世界中から視聴者を集めていたのが、イギリス人しか観なくなったら、視聴率は下がり、しいては放映権料も値下がりします。そしてスポンサーの規模も小さくなり、サラリーや選手の質も低下していくでしょう。

何よりも懸念されるのが、今回のイギリスがEU崩壊のきっかけになってしまう事です。この結果によりギリシャをEUに引き留める理由が無くなりますし、次はフランス、イタリアなどでEU離脱を問う国民選挙が行われると噂されています。もしかしたらとても大事な歴史の転換点が本日だったかもしれません(主要国が離脱したら世界恐慌になってしまいますね)。
とはいえ、そこまでしなくてもEUのルール変更を実施して、結局は各国が元の鞘に収まる意見もありますしどうなるかはわかりません。

これからのサッカーは、昔のような閉鎖的で殺伐とした雰囲気に戻るのか?それとも変わらず華やかなサッカー界でいるのか?本日の件は当然日本、Jリーグにも影響を及ぼすはずです。

サッカー文化の行く末、サッカー選手の価値、サッカー選手の社会的な地位を検証し、私たちが子供サッカーを教える意義を見つめ直す必要に迫られるかもしれません。今後の世界情勢を注視して対応していきましょう。

さて今回はサッカーに限った記事ですが、もちろん皆さまの普段の生活にも多大な影響を及ぼします。これからは働き方、家族の在り方、価値観が大きく変わるはずです。(サッカーのブログなので)このブログには記載しませんが何かの折に情報発信できればと考えています。

2016年6月22日水曜日

トレーニングの質、指導者の質

サッカーの上達は、ドリブル、シュート、パスなどの基本的な練習を徹底すれば良いわけではありません。もちろん試合形式の練習だけでも同様です。

神経の発達や筋力の向上によって単純な練習でも当然上達します。中には10年に一人のような才能の持ち主であれば、走るだけの練習で誰よりもドリブルが上手くなります。しかしほとんどの子がそこまでの才能は秘めていません。人一倍の努力によって成功に登りつめるわけです。
日本代表の本田選手や長友選手にしろ、技術や才能にそれほど恵まれたとは思いませんが、誰よりも練習し、試行錯誤を繰り返す思考により成功をおさめています。

そして指導者は基本的な技術練習だけでなく、子供たちが素早く、正確に四肢を動かせる練習も取り入れる必要があると考えます。世界の育成トレーニングは日進月歩で進化しており、様々なトレーニングが日々開発されています。普段からアンテナを立て、情報を収集し、有益なトレーニングを探すことが指導者に求められるとても大事な一面です。

さて前置きが長くなりましたが、現在「ライフキネティック」というトレーニングを継続して実施しています。これはドイツの方が開発したトレーニングで、運動と脳トレと視覚機能を組み合わせたエクササイズです。
運動機能の向上だけでなく、ドイツの幼稚園、小学校で継続して実施したところ学力と集中力の向上が確認され、学習能力の向上を実現しています。
ドイツではプロサッカーチーム、卓球、ハンドボール、ゴルフ、バイアスロンなど多くのアスリートがトレーニングプログラムを導入しパフォーマンスの向上を達成しています。

本日のトレーニングの一例を動画で紹介します。どこでもできるようなトレーニングなので休みの日にお子様と一緒にやってみてはいかがでしょうか?


2016年6月18日土曜日

6月18日 六年生大会

六年生が一人もいない中で臨む六年生大会。本日は二試合が行われました。

結果はどちらとも敗戦です。

応援しているご父兄の方々は不満(?)が溜まっているかもしれませんが、こちらとしてはとても満足できる内容です。あのような相手に対しても時折素晴らしいプレーが出ますし、練習でやっている事を実直にトライしています。監督曰く「今は自分より大きく速い相手に対し、どうすれば良いプレーができるか、各自が試行錯誤している期間」と言っています。私も同感です。

フィジカルに差がある相手に「勝つ気があるのか!気合いが足りない!」といった精神論は全くの無意味。選手達はまだ小学生。のんびりと行く末を見守りましょう。

とはいえ見過ごせない点も少し。練習でさぼり癖がある選手、そもそも練習量が足りない選手の動きが悪くなってきている場面が増えつつあります。成長しているのは他のチームの選手も同様です。このままなら今後はとても厳しくなってしまいます。色々と選択をしてサッカーの練習を減らすのはアリですが、単にさぼるのはダメですね。この大会は秋もありますので、メンバーの入れ替えを考慮する必要がありそうです。




2016年6月5日日曜日

ボールを奪う技術

昨日は六年生大会でした。

Facebookに記載しましたが、とても良い内容です。最近取り組んでいる練習の成果が随所に見られましたし、前回の試合のような他人任せのプレーも無く、みんなが力を出し切った試合です。あのような試合を続けていけば、そのうち結果はついてくるでしょう。

さて最近の取組みですが、現在は彼らのディスフェンス技術の向上を図っています。ディフェンスで大事なのはとにもかくにも目の前の相手に1対1で負けない事です。このチームは体が小さいという事もあるでしょうが、これまで1対1のディフェンスがあまり得意ではなく、この小さな勝負で負け続ける事で失点を喫してきました。

1対1で負けないようにするには、相手と競り合った際に自分の後ろにボールがいかない事。そして相手の足先からボールが離れた瞬間に自分の体をボールと相手の体の間に素早く入れて、ボールをキープする術が必要です(これは文章より動画でお見せした方がわかりやすいのですが、youtubeに良い動画が無く、いづれ練習風景の動画でもアップしましょう)。

昨日の試合では、上記の対応がとても良くなっていました。まだまだ負ける事が多いですが、身長が自分の1.5倍近くある相手もいるわけですから、そう簡単にはいきませんね。

一歩一歩ですが、確実にレベルアップしている選手達。これから試合を重ね、夏の合宿で鍛えられ、秋には一段とスケールアップしているでしょう。

楽しみですね。

2016年5月21日土曜日

戦う姿勢

今日は四、五年生の大会でした。

この大会は、普段試合に出られない子を対象とした大会で、多くの子に少しでも試合経験を積んでもらう事を主旨としています。が、あいにく登校日の子が多く、メンバーは三年生から五年生まで来れる子が対象となってしまった印象です。
他のチームも同様であまりレベルが均一された大会にはならず、開催日に課題があった大会になってしまいました。

さて試合ですが、初めてサッカーの試合をする子が多く、試合中に戸惑ってばかりで最初はどうなることかと思いましたが、最後になんとかサッカーの試合になってました。
サッカーを始めて一年に満たない子や週に一回の練習の子が多いので、技術的なミスは全く問題ありませんが、ボールを怖がる、相手を怖がる事は致命的であり、このような姿勢が数多く見られた事がとても残念です。

公式戦に出ている子も何人か出場しましたが、彼らとここまで差が開いてしまったかと驚いた次第です。今日の大会では、しゆ君としょうま君が優秀選手に選ばれました。なぜ彼らが選ばれたのか?各自が考える必要があります。

厳しい事を書きましたがもちろん良い点もあります。最初は各ポジションの役割やディフェンスの仕方など理解していませんでしたが、試合を重ねる毎に修正する事ができました。このあたりの頭の良さはさすがですね。また試合後の反省を各自に聞くと、的確な反省が出てきます。

技術や体力はこれから向上します。理解力や判断力はとても良いものを持っています。あとはスポーツをやる上で一番重要な「戦う姿勢」さえ身につけてもらえればとても良い選手になるでしょう。

収穫もあり、しかし大きな課題が見つかった一日でした。






2016年5月6日金曜日

五年生大会 戦術も大事な要素

昨日、五年生大会の三試合目が行われました。

昨日帰宅してから結構な疲労が出て、睡眠をたっぷりと取ったのですが本日も体が重く・・・。日焼けの疲労は凄いですね。子供たちは大丈夫でしょうか・・・?

さて大会も三試合目になると子供たちもだいぶ慣れてきたようです。一試合目は緊張により力を出せず、二試合目もそれを引きずり、強豪チームに力負けをして三試合目を迎えました。
相手は東京都でも上位に進出する有名チームで、選抜された選手で構成されています。負けてしまいましたがそのようなチームを相手によく戦ったと思います。結果は出ませんでしたが、これまでの二試合とは違い自分達の力を出し尽くした試合でした。

とはいえ何かしらの差があったから負けたわけですが、この理由を的確に分析する必要があります。サッカーは大きく「技術」「戦術」「体力・メンタル」に別けられますが、昨日の試合では「技術」「体力・メンタル」の差がありましたが、なにより「戦術」の理解度、浸透度、実行力に大きな差があったように思われます。

「小学生のうちは戦術なんて教える必要は無い!」と言われる事もありますが、近代サッカーでは科学的な視点で相手サッカーを分析し、多種多様な戦術で戦う必要があります。技術や体力は戦術を実行する上での最低限の要素に過ぎません(もちろんメッシのような人間離れした技術があれば別ですが)。
したがいやはり小学生の頃からある程度の戦術は教える必要があります。昨日の試合も相手はこちらの「戦術的な穴」を的確に突いてきた印象があります。

試合でがんばる事は最低限やらなくてはいけない事であり、これからはがんばる質を向上する必要があります。戦術を教えるには時間が掛かりますのでサッカーだけに取り組める合宿で集中的に行えればと考えます。

次の大会は、これまで以上に戦術の上積みが図れればもっと上に行けるはずです。

2016年5月3日火曜日

四年生大会決勝トーナメント一回戦

本日は四年生大会決勝トーナメント一回戦が行われました。
結果は残念ながら1-2の敗北です。

全員がとても頑張っていましたが、ミスをしてはいけないシーン、時間帯でミスが重なった事が失点になっています。しかし総合的に見ても相手の方が上手であり、この点差の敗北はフェアな結果かと思います。

さてこれで四年生大会が終了しました。初めての大会で勝つ喜び、負ける悔しさを味わって、一戦毎に成長できました。そして試合と通じて各自が自信を持てるプレーと苦手なプレーがわかったと思います。それを今後どのように改善していく事ができるかがとても重要な事であり、試行錯誤を繰り返し成長していく事がスポーツを行う意義でもあると思います。

「ドリブルで相手を何度も抜いたけど、最後のシュートがダメだった」

「パスやドリブルは上手くできたけど、ディフェンスで相手にあまり勝てなかった」

「ドリブルで一人は交わせるけど、二人、三人になるとボールを取られてしまう」

「キーパーとして相手のシュートはたくさん止めれたけど、味方に指示が上手く出せなかった」

このような言葉を子供たちから引き出し、「じゃあどうしよう?どんな練習をすれば良いかな?」というような会話ができれば、この大会は大成功になりますね。

また大会と通して味方への文句が無かったのも褒める要素です。味方のミスをカバーする、味方を助けて攻撃する。得点が入った時や試合に勝った時にみんなで喜ぶのはどこのチームもできますが、味方のミスに対して文句を言わず、サポートする事ができるチームは(この年代では)とても貴重な事です。

今後はこの素晴らしい姿勢を継続し、技術的にも戦術的にもレベルアップを図りましょう。

それと大会が初めてなのは子供たちだけでなく、多くのご父兄の方々も同様です。

「子供たちのサッカーの試合がこんなに面白いとは思わなかった!」という声を皆さまからいただいております。とても盛り上がった応援席は、子供たちをけなす事無く、背中を押すような声援で子供たちの励みになり、また他のチームに対しても誇らしい応援風景でした。こちらもこの姿勢を継続し、これからも一緒に楽しんでいただければと思います。

とにかく皆さまお疲れさまでした。




2016年4月30日土曜日

四年生大会 予選リーグ最終戦

さて本日は四年生大会の三戦目。予選リーグ最終戦になります。

結果は残念ながら大敗でした。

でもとても良い試合でしたよ。今日のような強くて速い相手はとても苦手としており、困難な試合になるのは予想できました。しかし最後まで自分達のサッカーをやろうとし、諦める事無くファイトした姿勢はとても素晴らしいです。

また技術的な評価ポイントもたくさんあります。例えばこれまでの試合相手のような緩い守備ではなく、素早く力強い相手守備に対しても「誰かいるだろう」というような適当なパスではなく、きちんと顔を上げて周りを見て状況を確認してからパスやドリブルを行ってましたし、最初こそ相手の速さに戸惑っていた守備陣も試合の経過と共に先を予想したポジションの修正をしていました。

肝心なパスやドリブルでミスをしたり、一対一の守備で負けた事が失点に繋がってしまいましたが、意図したパスやドリブルをやらない事には上達は無いので、結果はだめでしたがそこまでの過程を私たち指導者は評価しなくてはいけません。

今日の試合はチャレンジした結果こそ出ませんでしたが、このまま各自がどのような試合でもチャレンジを続ければ、数年後にはとてつもない選手達になる可能性があります。

それと負ける悔しさを味わうには良い時期です。おそらく今回で初めてその悔しさを知ったと思います(まあ今頃はすっかり忘れて笑っているかもしれませんが・・・)。「試合に負ける」という事がどのような事か、今回でわかったと思います。今後はこの経験を糧にがんばってもらいましょう。もしかしたらお調子者が多いこのチームは、負ける方が伸びるかもしれないようなそうでないような・・・。





2016年4月29日金曜日

四年生および六年生大会について

本日は午前が四年生の試合。こちらは予選リーグ三戦中の二試合目です。勝てば決勝トーナメント進出がほぼ決まります。結果は見事勝利で終える事ができました。

午後は六年生大会で二試合の開催。こちらは残念ながら二試合とも敗北です。

さてFacebookには”今日の試合の考察を記載します”と書きましたが、実はあまり考える事は無いのです。。。

まず四年生ですが、試合を行うたびに各自の頭が整理され、プレーの精度が高まっています。プレーの精度とは、ドリブルやパス、シュートの技術的な事と、チームや個人の戦術理解度です。今は成長過程なので特に指摘する事はありません。今年度の中で勝ったり負けたりを繰り返しながらそれぞれが成長していく事でしょう。今は子供たちと一緒になって、勝って喜び、負けて悔しがって周りの大人もサッカーを楽しみましょう。

次に六年生ですが、とにかく風が強すぎました。コンディションの良し悪しは両チームとも平等ですが、あのような対戦相手ではあまりにも厳し過ぎます。しかしそのような中でも徐々に各自の良いプレーが見られましたし、最後まで全員が諦める事無く戦い続けたのは評価できます。このチームも四年生同様に今の時点で評価をするのは早計でありますので、長い目で見守りましょう。今日のようにひたすらに戦う姿勢を保ち続ければ、今後は結果も付いてきます。

明日は四年生の予選リーグ最終戦、明後日は五年生の試合です。楽しみですね!









2016年4月26日火曜日

サッカー”で”何を教えるのか?

先日、指導者講習会に参加しました。
この講習会は指導の初心者の方を対象としたものですが、これに出席しないとブロック大会で指揮をとれないので私も出席した次第です。

講習はFC東京の育成部の方が来られ、広く一般的な内容の実技と講義をされました。残念ながら時間の制約上、一つのテーマを深く掘り下げることは無かったですが、とても興味深いテーマがいくつかありましたのでお伝えします。

指導者はサッカーを教えるのが仕事ですが、特に育成年代にはそれだけではなく、サッカーで何を教えるのか?これが重要との事です。サッカーを通じて、子供たちに技術や戦術などのサッカー論だけでなく、それ以外の事で大人が教える事。
このテーマは他のチームの方々の意見を聞くことができ、面白い意見がたくさんありました。しかしコーチの方の個人的な意見は色々と聞けましたが、チームとして「サッカーを通じて子供たちに学んでほしい事」はとても抽象的な印象です。”強豪”と言われるチームでのこの件はあまり定義されていないようですね。
ただ強豪チームは、人間形成も大事ですが、それよりも”勝利”を求められる傾向があります。強いチームに入る事、そこで活躍する事が子供たちや親御さんたちが求める事であれば、チームはとにかく強くあり続ける事がそのニーズに応える事になります。

さて翻って私たちのチームはどうでしょう?これは簡単です。私たちの育成のキーワードは”選択肢”です。プレーの選択肢を増やす事、そして将来は自分の人生の選択肢を増やす事、例えばサッカー選手にもなれる、大きな会社にも入れる、研究者にもなれる、実現可能な将来像を増やし、それらの中から自分で選べる人生を歩んでほしい、その想いの下に指導しています。これは毎年行われる新年の説明会でお話ししている事ですね。

これが正しいかそうでないかはわかりませんが、現在の時代背景や西が丘サッカークラブにお集まりいただく保護者の方々が要求されることに適していると思います。
ただ頑なにこの想いを継続する気はありません。社会情勢が変われば皆さまが要求する事も変わるでしょう。極端な話しですが、将来サッカー選手の地位が爆発的に上がり、サッカー選手になる事が人生の全てのような社会になってしまったら、とにもかくにもプロサッカー選手を育てる要求が高まるかもしれません。その場合はサッカーの技術や戦術以外は後回しになり、それが正しい事になるのでしょう。

どのような時代であれ、チームとして育成の指針は大事であり、しかも柔軟に対応する事も必要だなと改めて考えた講習会でした。

その他にも面白い講義がありましたが、それはまた別の機会に記載します。



2016年4月23日土曜日

四年生大会

本日から四年生大会が始まりました。

試合は、やはり前半のチャンスにあれだけ点を取れないと後半は相手のペースになりますね。しかし、その前半にしっかりと点を取れていれば全く違う試合内容になっていたと思います。

とはいえ、あの荒れたグランドで正確なシュートやパス、ドリブルをしろと要求するのも酷な話しですし、また相手がなりふり構わず来ると、どうしても重心が後ろ向きになり、前に進むパワーは減退します。大人であれば”受けて立つ”戦い方もできるのですが、このような大会が初めての彼らには到底できることではありません。

そのようなわけでこの大会で「勝利」はあまり意味が無いのかな?と考えています。それよりも「楽しく、全力でプレーする」ことの方がこの年代の子には重要かと思います。

そして今日のように勝ったからといって称賛することでも無いですし、また負けたからといって悲観する必要もありません。今日でいえば、シュートを外した選手はそれを自覚し、「もっとシュートを練習しないと!」と感じ、ドリブルやパスを失敗した選手も、改善の意識が芽生えれば、この大会の出場は大成功になります。

「今日はどんなプレーができた?」

「どんなプレーができなかった?」

「できなかったプレーができるようになるにはどうすれば良いのかな?」

保護者の方も結果は気にせず、上記のような会話をお子様と”楽しく”していただければ、彼らの成長を目の当たりにできると思います。





2016年4月18日月曜日

少年サッカー 新学期が始まって

新学期が始まって、子供たちの落ち着きを取り戻してきた頃でしょうか。先週まではやたらとテンションが高く、集中して練習する事が難しい雰囲気でしたが今日はようやく集中して練習に取り組めました。

中学年クラスから高学年クラスに移ったり、中学年クラスに新しい子が入ったりと、これまでとは違う雰囲気で楽しいのはわかります。また新たなクラスで自信を持って臨む子と不安を抱えて臨む子がいます。どちらが良くてどちらが悪いという事ではなく、指導者が各自の内面を良く観察し、天狗になっている子には壁を、萎縮している子には自信を与える事が重要です。

私たちも各曜日、各クラスの個性やレベルなどがようやく見えてきました。事前にある程度の予想は出来ましたが、予想通りの事もあれば予想外の事もあります。現状をしっかりと把握して今年度のトレーニングメニューに反映します。

今はまだブログに細かな事は書けませんが、徐々に書けるようになると思います。良い事、悪い事、今年度もたくさんの発見があるでしょう。






2016年4月12日火曜日

子供がサッカーを始める理由

4月になり新しくご入会される方が増えています。

体験練習にお越しいただいた際に「あの子はなぜサッカーを始めようと思ったのですか?」と伺っています。この質問をする理由は、サッカーに取り組む動機を知り、その子に合った声掛けや指導の参考にするためです。

まあ難しいことは置いておいて、皆さん色々な理由があって面白いですね。

例えば、

「(単純に)サッカーが好きだから」
「お父さんが昔やっていて、お父さんとボールを蹴るうちにやる気になった」
「仲が良い友達がやってるから」
「近所に引っ越してきたばかりでサッカーチームを探していた」

または、

「他のチームに入っているが、そのチームでレギュラーになりたいから練習したい」
「他のチームに入っていたが、あまり面白くないからここでやってみたい」

その他にも

「うちの子にサッカーをやらせたいから」
「とにかく運動をやらせたいから」
「団体競技をやらせてチームワークを学んでほしいから」
「将来プロサッカー選手になってほしいから」(!)

などなど。

もちろん、何が良くて何が悪いなどという事はありません。きっかけなど大したことはありません。ちなみに私の場合は仲が良い友達がやってたから一緒にやってみたいという理由でサッカーを始めた気がします(おそらく)。

そのようなささいな理由で始めたサッカーで、高校受験や就職では何も苦労せずに過ごせました(当時はJリーグがなく企業サッカーが主体でした)。そして今はサッカーを教える事が生活の中心となっています。もしサッカーをしていなかったらどのような人生になっていたのか?全く想像できません。

入会される方が多いこの時期は、自分がサッカーを始めた頃を思い出します。そしてこの子たちのこれからにサッカーがどのような影響を与えるのか?どのように関わってくるのか?楽しみでもあり身が引き締まる思いでもあります。

たかがサッカー、されどサッカー・・・。

オチが無い文章ですが、なんとなく現在の心境を綴りたく。





2016年3月27日日曜日

日テレベレーザ対浦和レッズレディース

日テレベレーザ対浦和レッズレディース

とても白熱した試合でした。最初から最後まで全力でボール奪取に向かう浦和、それを正面から受け止め、確かな技術で打開するベレーザ。1-1の引き分けはとてもフェアな結果だと思います。

今イングランドのプレミアリーグで首位のレスターには、ラグビーの五郎丸選手のようなサッカー選手とは思えないような体をした選手がたくさんいます。体の小さい日本人が化け物(?)のような相手と戦うには、岡崎選手のように常に動き回り、ディフェンスもオフェンスの積極的に行う必要があります。
1対1の戦いでは勝てないが、運動量を多くして常に数的多数の状況を作り出す。これが日本人が世界で戦う基礎になります。
その成功例が女子ワールドカップで優勝したなでしこジャパンでしょう。自分がマークする選手は絶対に離さない、仕事をさせない、ボールを奪取できると思った時は自分がマークする選手を置き去りにして数人が囲い込む。攻撃では、パスを出した後も足を止めることなく、相手のゾーンディフェンスを崩すべく、複数が連動して動き続けるサッカーで世界一をつかみ取りました。

この試合でもそのサッカーは(嬉しいことに)継続されています。浦和は10番の吉良選手を中心に前線から積極的なプレスを掛け続け、誰一人さぼることなく連動して行われていました。またベレーザは阪口選手を中心に、そのプレスをかいくぐるように複数の選手達のパスワークで対抗します。その技術も見事なものでした。決して”逃げる”パスではなく、常にゴールを意識したパスで、隙あらば前に前に送り込むパスは、彼女たちの強い意志を感じます。

世界で戦うための戦術、パスやドリブルなどの技術的なお手本がが数多く見られる質の高いなでしこのサッカー。各チームのサポーターだけでなく、サッカーにかかわっている沢山の人に見てもらいたいです。






それにしても岩清水、阪口、そして浦和の吉良選手は良い選手ですね。

2016年3月26日土曜日

新六年生チームの練習試合

※夜に改めて文章を読んだところ、意味不明な書き方が多々見受けられ・・・。少しだけ訂正しました。バタバタした時に書くのはだめですね・・・。

今日は来年度の六年生チームの練習試合。とはいえ現五年生は一人だけで、あとは四年生と三年生。四年生と三年生は良い機会に恵まれてますね。これも普段から彼らが頑張っているからでしょう。

さてその試合ですが、とても質の高い内容で特に不安になることは無かったです。判断が悪いところは試合中に改善できましたし、様々なポジションを試す中、各自がベストなプレーをしてくれました。このまま伸びてくれればみんな本当に良い選手になりますね。

とはいえ大会は別です。大きな違いとしてグランドが挙げられます。大会が行われる河川敷のグランドは、今回のような人工芝ではないのでボールが不規則な転がり方をします。今日のような丁寧なパスまわしは河川敷のグランドではイレギュラーするでしょうし、それにより相手に奪われる機会は多くなるでしょう。またドリブルやパスも荒れたグランドでは今日ほど上手くできるとは思えません。

またカバーリングと連動性に課題があります。今回のように質の良い試合が出来たのは各自の技量によるところが大きく、攻めも守りも個人の技術で対応できました(これはこれで素晴らしい事ですが)。しかし大会で彼らよりも足が速い、背が大きい、技術が勝る選手が出てきた場合はどうでしょう?

守りでは誰かがボールを奪いに行く際に、まわりの選手はボールを奪えなかった事も想定して瞬時にポジションを変更する必要があります。また攻撃ではまわりの選手がもっともっと味方のサポートをしなくてはいけません。個人で負けるならばグループで対処する必要があります。

しかしあまり心配はしていません。試合でこそ、このような学習機会が得られるのです。練習では上手くいくのに試合では上手くいかない・・・。この繰り返しが今後も続きますし、今のうちから学ぶことができるのは本当に素晴らしい事です。

いつも事ですが大会の結果は全く気にせず。それよりも試合で得られた学習機会を各自がどう乗り越えていくのか、サポートはできるけどやるのは彼ら。私たちは温かく見守りましょう。






2016年3月24日木曜日

少年サッカー 基本が大事!

今川崎フロンターレの試合に注目しています。きっかけは監督から「見てみな」と言われたからなのですが、先日の試合をTV観戦したところ驚きの内容でした。

観るポイントは一つ(たくさんありますが、ここで取り上げるポイントは一つに絞ります)。パスを受けた時のコントロールする足と体の向きです。忘れがちな基本である「ボールから遠い足で受ける」ことを全ての選手が徹底しています。

横からのパスを受けた時に、例えば左から来た時は右足で、右から来た時は左足でトラップします。またトラップした際(瞬間)に体の正面を前(相手ゴール方向)に向ける事が重要です。パスが弱かった(遅かった)時は自ら歩み寄り素早く動作をし、パスがずれた際には同様に素早くステップを踏み速く動作を行います。
たったこれだけの事ですが、この体の向きを相手ゴール方向にする事により、より広い視野を確保する事ができ、0コンマ何秒ですが状況を把握する時間を確保できます。それにより味方と相手のポジションを把握でき、選択肢が大きく増やす事が可能になります。

(文章でご説明するのは難しいので、より知りたい方は直接ご質問してください。デモンストレーションを行い深くご説明いたします。)

川崎フロンターレのボール保持率、パス成功率の高さはこの基本動作の徹底から成り立ってます。フィジカルにハンデを抱える日本人は、このような動作を徹底する事で世界と戦えるようになります。冒頭でも記載しましたが、忘れがちな基本技術、育成年代から徹底しましょう。

川崎フロンターレの試合を観る機会がありましたら、上記の事を注目してください。この動作が成功した時の次の動作(パスやシュート)の成功率はとても高い事がわかります。
それにしてさすがプロサッカー選手、そして世界でベスト16に入った国のサッカーリーグ。高品質な試合を提供してくれますね。

2016年3月15日火曜日

なでしこジャパン

リオオリンピック予選の女子サッカーはご存知の通り残念な結果になりました。結果が出ない時はゴシップのような記事が溢れるように出てきてしまうのはとても残念ですが、スポーツの世界はそういうものなのでしょう(ただプロの待遇として水準が低い彼女たちにそこまで求めて良いのか?と思いますが・・・)。

さてそのような中、日経新聞に面白い記事が掲載されました。

なでしこ復活へ技術・才能信じ、パスワークの進化を


余計な中傷や思惑が無く、問題点を抽出し対策を講じるシンプルで良質な記事です。さすがベテラン記者の大住さんですね。

2011年ドイツ女子ワールドカップで優勝したなでしこジャパンは、足りないフィジカルを補うべく全員が動きまわるサッカーを、高い技術と戦術で実現し、世界の指導者が集まるコーチミーティングでも良い例として絶賛されました。

この記事では今後も同様のサッカーを継続するべきと記載していますが、これから日本の女子の平均身長が20cmくらい伸びる事が無い限り、私もそう思います。

出直しとなったなでしこジャパンは、今月26日(土)からなでしこリーグが開幕し、新たな戦いを繰り広げます。
私たちができる事は関心を持つ事。生でもTVでもどちらでも良いので観戦し、時に批判、称賛、驚愕する事が大事です。男子の日本代表もその繰り返しで文化になりました。女子サッカーも同様に文化になれば良いですね。

下記はなでしこリーグの第一節です。

西が丘で試合がありますね。

2016年3月7日月曜日

お母さんサッカーVS子供たちVSお父さんサッカー 三つ巴の戦い

Facebookには記載しましたが(https://www.facebook.com/nishigaoka.792)、先日お母さんサッカー教室の方々と一部の子供たち、そして飛び入り参加のお父さんサッカー教室の方々とフットサルの試合を行いました。

お母さんサッカー教室の方々は、普段はそれぞれが違うチームで活動しており、この教室で練習した事がチームではあまり活かせていないという話しを伺っておりました。チームが違えば当然やり方は異なりますのでそれはしょうがない事ですが、できれば一度この教室のチームで練習試合をやってみたいとのご要望をいただきましたので企画した次第。この場合の相手チームは強すぎても弱すぎてもつまらないので、子供たちが対戦相手です。
これまでのような責任逃れのようなパスが減り、パスとドリブルがバランス良く組み合わされ、とても良い試合内容でした。このバランス良いというのはそれぞれが同じような比率ではなく、リスクチャレンジする時とそうではない時のマネジメントがしっかりと管理されていたという事です。

さて子供たちですが、四月から学年が上がり、新たに六年生のチームを構築します。六年生のチームは体が大きく、足も速いチームがたくさんあり、これまでよりタフが試合が求められます。そこでは得意のドリブルが通用しなかったり、体の大きい子からボールを奪えなかったりすることが多々見受けられるでしょう。その場合の対処をこの時期から行う必要がありますので、(子供たちに比べれば)体が大きく、足も速いレディースサッカー教室の方々の相手をしてもらいました。

まだまだ判断が悪く、強引なプレーが多く見られますが、修正ポイントを明確にして練習で改善していきましょう。相手DFが目の前に3人いる中でドリブルで仕掛けるのは無謀なプレーですが、パスばかりでは勝てません。どこかでリスクを背負ってでも勝負する必要があります。無謀なプレーが成功すれば称賛され、失敗すれば非難される。サッカーは難しい競技ですね。

2016年3月1日火曜日

サッカーに必要な要素、六年生の今後について

サッカーに同じシチュエーションはありません。ボールを奪った瞬間に、近くの相手の位置、味方の位置、奪った位置(自分のゴール前、中盤ポジション、相手ゴール近く)、点差(勝っている状況か、負けている状況か、引き分けの状況か)等々、細かい違いがたくさんあります。

選手はこれらの状況を鑑みて、ボールを奪う前から奪った後にどのようにプレーするのか?どうすればゴールできるのか?を瞬間的に想定し、パスをするのか、ドリブルをするのかを決め、その選択に基づき体の向きや重心の置き所を考えて次のプレーを決定します。

このようにサッカーは試合の刻々と変化する試合の流れを事前に想定し、ボールを奪った瞬間から自主的にアクションをおこす必要があり、それができないと後手後手の対応となり、常に相手の背中を追ってばかりの試合になってしまいます。

大切なのは試合の流れからあらゆる仮設を考える想像力、ボールを奪った瞬間に次の動作を決める決定力、選択したプレーを実現させる技術。中でも一番大事なのは自らプレーを選択し、自主的に決める強い意志と行動力です。
相手が右にドリブルしたから着いていくのではなく、自ら相手を右に追い込みボールを奪う。相手が右から来たから左にかわしてドリブルするのではなく、相手が右から来るようにボールを保持して来たところを左にかわしてドリブルする。このように見た目は同じようなプレーでも自主的に判断してアクションをおこし続ける事により、相手より有利にプレーすることができます。

不思議な事に自主的にプレーしたほうが良いプレーができます。

さて先日の大会で六年生の試合は終了となります。この大会で上位となったチームの試合も見ましたが、中学生とも渡り合えるような強靭なフィジカルを差し引いてみると、技術的にも戦術的にもそれほど差はありません(これは参加したチーム全てに言えます)。またうちの六年生たちが昨年秋から技術が飛躍的に伸びたという事でもなく、しかし以前とは見違えるような試合ができたのは、自主的にプレーするというこれまでの大きな課題が改善された事で大きな要因です。

FWのみきや、たいが君は、ボールが来たからドリブルするのではなく、自らパスを呼び込みドリブルをし、相手に囲まれドリブルもパスも出来ないからその場でキープするのではなく、味方が相手ゴール前まで上がってくる時間を稼ぐべくボールをキープするプレーが随所に見られました。あつし君はこれまでのボールが来たからとにかくシュートをするプレーから、常にゴールを意識したプレーにより見事なゴールを決めました。
中盤ではこうき君(関)が相手を追うだけのプレーではなく、相手のパスを予測し自らポジションを修正し、インターセプトを何回も成功させ、DFのたくみ、ゆうり君は、ボールを奪った瞬間に味方が見えたからパスするのではなく、次の次のプレーを想定してパスをする相手を選択するまでになり、チャンスには積極的に相手ゴール前まで攻め込む事ができました。
GKの銀ちゃんはまだまだ当たり外れがありますが積極的に声を出す回数が増えてます。彼に関しては技術的な話しですが、キックの質がとてつもなく上昇しています。キャッチやポジショニングは物足りないですが、キックに正確性に関しては末恐ろしいですね。

このようにこれまでのような相手に合わせて後手後手になる機会が減り、自主的なプレーで相手より先にプレーできる機会が多かった事が試合の質を向上させた要因です。しかしまだまだ足りない。彼らのポテンシャルを考えるともっともっと出来るはず。またフィジカルも物足りません。中学生になり成長期で筋力が向上して相手とぶつかってもバランスを崩さない力強さが付けばより良くなるはずです。

今後の彼らのポイントは自主性とフィジカル。彼らのプレーを見る機会はあまり無いですが、見たときにはこの二つのポイントが向上しているかをチェックします。技術はOK、でもそれは自主的にプレーした時でないと活かせません。


2016年2月22日月曜日

嬉しい話。

本日、六年生になり受験勉強に集中したいとの事で辞めた子が、第一志望の学校に見事合格したと報告に来てくれました。

その子はお世辞にも運動神経が良いとは言えませんでしたが、文字通り歯を食いしばりみんなから遅れまいと練習していた記憶があります。また走るスピードなどは遅いですが、監督の言う事をすぐに理解し実行に移せる賢さもありました。

今回の受験は自分で志望校を決めて臨んだようです。一見、なよなよした感じの子ですが芯は本当に強い子です。


彼に限らず、このクラブの子は自分で志望校を決め受験に臨む子が多く、また嬉しい事にその学校に合格したという声を聞くのもまた多いです。
受験をする事が素晴らしいのではなく、自分で次の進路や目標を決め、それを達成してしまう事が何よりも素晴らしいです。ドイツでは自分の将来の職業を考え、高校からその専門の学校に進み、比較して日本では大学生でも将来を決めきれないと嘆く記事を読んだことがありますが、いやいや最近の子は決して侮れません。

漠然と日々を過ごす子もいる中で、スポーツや勉強を通じて日々を大事に過ごしている彼らの将来が本当に楽しみです。彼らに何かあれば全力でサポートしたいですね。

2016年2月8日月曜日

2月7日の練習について

2月7日(日)は当初五年生の練習試合を予定しておりましたが、北区の大会日程が変更となり、対戦相手の調整ができず急遽四年生から六年生の練習となりました。

普段は練習日やクラスが違うメンバーが一緒に練習すると、各自の様子が良くわかります。修正しなくてはいけない事の優先順位が改めてわかった事、技術的な問題、考え方の問題点が明確になった事が収穫です。
例えば四年生、五年生で多く見られたのが、パスを受けてがむしゃらにゴールを目指す行動。フォワードの選手にはエゴイストの面が無いと大成しませんが、度が過ぎると自己中心的と批判されてしまいます。ドリブルで勝負するところとパスをするところ。とても難しいこの判断を間違い続けると味方から信頼されません。低学年であれば結果がどうあれチャレンジする姿勢に拍手。しかし高学年になると少しばかり結果が優先されます。このあたりの意識と技術を改善しなくてはいけません。一つのプレーの選択肢の幅を持たせる事を急ピッチで進める必要があります。

その点六年生は余裕がありますね。技術的な失敗は多々ありますが、プレーの選択、狙いはあまり改善する必要が無いのかな?と思います。あとは各自の技術や戦術の向上、神経の発達を促すトレーニングを続けていけば、ミスが少なく安定したプレーが出来るようになるはずです。




お父さんたちも頑張ってましたね。お疲れさまでした!

2016年1月29日金曜日

子供たちの試合出場の機会について

3年生の保護者の方々にメールでご連絡した、公式戦の登録可否およびユニフォームの購入について下記のご質問を多くいただいております。メールでご回答するには文章が長くなってしまうので本ブログで回答いたします。

ご質問
「ユニフォームを購入するのは良いけれど、うちの子が試合に出る機会はあるのでしょうか?」

現在、当クラブに3年生は約20名おります。また小学生のサッカーの試合は、以前は11人制でしたが現在は8人制です。キーパーを抜かすとフィールドには7名しか出場できません。よって20名全員が試合に来ても出場できない子がどうしても発生してしまいます。それも経験であり、悔しさを煽りバネに変えて技術と精神を向上させるというのも指導の一つです。

しかし私どもはその指導は好みません。良い悪いではなく、好んでおりません。だからと言ってすべての子を出場させるのも賢明な方法ではありません。小学生のうちはいくら技術が優れていても足の速い子や体が大きい子に勝つ事はできません。大会になると相手チームは勝つために速く強い子を多く出場させてきます。そのような状況で能力が劣る子を出場させても技術面、精神面とも何一つ向上しません。試合後に残るのは自信を無くした子供たちと、それを悲しい眼差しで見る保護者の方だけです。


したがい私どもは以下の取組みを行っています。

・20名程度の登録選手の場合は、1チーム10名程度に分け、2チーム作成する。

・1チームは公式戦用のメンバーで、足が速く体が大きい、またはそのようなチームに対抗できる子を選出する(仮にAチームとします)。

・もう1チームは、足が遅い、体が小さい、もしかしたら気持ちが弱い子で構成する(仮にBチームとします)。

・Bチームが日本サッカー協会主催の公式戦には出場しませんが、他チームとレベルを調整した大会に出場し、接戦を経験させてより効果的な成長のアプローチを図ります。

・年間の試合数はAチームもBチームも同程度にします。

・なお子供は急成長する場合がありますし、停滞する場合もあります。日々の練習を見てAチームとBチームの入れ替えは適宜行います。

上記の取組みにより、各自レベルが合った大会に出場する機会があり、実力に見合った成長が見込まれると考えています。スポーツ選手として、自信やこれまでの努力を木っ端微塵にされる強烈な経験は必要ですが、今では無いと思います。今はなによりもサッカーを楽しみ、そして試合後の親子の会話が「何も出来なかったね・・・、元気出しなよ」ではなく、「あのプレーは良かったね!あのプレーはこうしたら良いんじゃない?」などの前向きで楽しい会話になってほしいと望んでいます。

2016年1月27日水曜日

オリンピック日本代表

U23オリンピック日本代表ですが、昨日の準決勝でイラクを2-1で下し、6大会連続でオリンピック出場を決めました。手に汗握るスリリングな試合を制したのは本当にたくましい、見事な試合でした。

今回のブログでは”たくましさ”、メンタルについて記載したいと思います。

昨夜のイラクおよびその前のサウジアラビアとも優れたフィジカルを全面に押し出した攻撃で日本を苦しめました。テレビで見る両チームの身体つきからもフィジカルの違いは十分に伝わります。11対11の単純な力比べでは日本に勝つ見込みは全くありません。またそのフィジカルを活かしたスピードのあるドリブルや力強いディフェンスに日本はことごとく遅れをとります。

ではなぜ勝てたのか?その要因の一つが”意思の力”です。ご存知の通りサッカーは技術と体力、メンタルで成り立っており、中でもメンタルは”サッカーはメンタルのスポーツ”と言われるほど重要な要素です。イラク戦やサウジアラビア戦のように、全員の集中力が研ぎ澄まされ、常に先を読み、闘う姿勢を持ち続ければ、技術や体力に差があっても勝つ事が可能です。これまでのワールドカップの歴史でも幾度となくジャイアントキリングが起きています。弱小国が強国に勝つ事ができる、それがサッカーの魅力でもありますね。

しかしこのメンタルの高まりは、都合よく毎回出せるものではなく、また試合中に一人でも弱気な選手がいると瞬く間に他の選手に感染し、ネガティブマインドが浸透してしまいます。今回のように極限までメンタルを高めたのは、「谷間の世代」と言われた彼らの反骨心なのか、手倉森監督のマネジメントなのかはわかりませんが、一つの成功体験として彼らの経験となり今後の糧になるのは間違いありません。

子供たちの試合でも体大きい相手との試合では攻め込まれる時間が長く、一度失点してしまうとずるずると失点を重ねてしまう事が多々あります。小学生にメンタルの強さを求めるのは無理がありますが、中学生、高校生で色々な経験をして将来はオリンピック日本代表のように強くなる事を期待しましょう。

2016年1月10日日曜日

ご質問をいただきました。「チームによるプレーの違いについて」

最近ブログの更新が少なったとのご意見をいただきました。良くお気付きで・・・。
今の時期は地味~なトレーニング期間なのであまり書くことはなく。。。しかし同時に面白そうなご質問をいただきましたので、それをテーマにしてみます。

ご質問:「所属しているチームの試合と西が丘で出場した試合で子供のプレーが違うように見えるのはなぜか?」

これは他チームに所属している子が当チームにも入会し、当チームで練習試合に出場した際の親御様のご感想です。このご質問は以前からよく聞かれるのすが、まずチームの方針が違います。この方針とはわかりやすく言うと試合に勝つことの優先順位です。試合に勝つためには相手より多く得点を取り、失点するリスクを最大限に減らさなくてはいけません。その為の特徴的なプレーとして、自分達のゴール前付近にボールがある時間を無くし、すばやく相手側コートにボールを移し失点のリスクを減らすプレーがあります。
具体的には、自陣で奪ったボールをとにかく大きく素早く相手側コートに蹴りこみます(これをサッカー用語でクリアすると言います)。このプレーには奪ったボールを正確に味方にパスする技術や、パスを出す味方を探す技術、パスを出した後のポジション移動を行う戦術眼などは一切ありません。メリットはありますが、デメリットもあります。

当クラブではこのようなプレーは推奨しておりません。このボールを大きく蹴りだすプレーを否定はしませんが、ドリブルやパスなどで状況を打開した際には大きな賛辞を送ります。しかしまだ子供なので失敗する可能性の方が高く、これが原因で失点し負けた試合はそれはもう数多くあります。
それでもこのプレーを推奨しないのは当クラブが試合に勝つ事をそれほど重要と思っていないからです。目の前の試合に勝つよりも一つでも出来るプレーを増やし、将来の可能性を広げる事を優先しているからです。

当クラブで練習試合に出場した際には、周りの子もこのようなプレーをするので、日頃他チームで出場している子も同じようなプレーになるのでしょう。面白いのが、失敗して失点しても誰が文句は言わず、逆に大きく蹴りだすプレーをした際には「蹴るなよ!」「そんなプレーするなよ!」など子供たちから指摘されます。彼らからするとせっかく奪ったボールをなんで簡単に相手に渡しちゃうの?という感覚かもしれません。

このようにたった一つのプレーだけでも勝利の優先順位により大きな違いがあります。その他にもたくさんの違いがありますので、二つのチームのプレーに違いが出るのは当然の事ですね。

しかし誤解いただきたくないのが、試合に勝つ事を否定しているわけではありません。試合に勝つ事により自信が芽生え、目覚ましい成長をする場合も多くあります。子供が成長する過程には数多くの道があり、どの道も「サッカーの上達」という目標は一緒です。幸いにもこの地域には色々な特徴を持ったチームがあります。要はチームの方針により、子供たちのプレーに違いが出てくるのは当然で、しかしどのチームの子供たちを成長させようとしているのは同じです。という事を言いたいだけです。

余談ですが、どのチームがどのような特徴なのか?試合中の指導者の指示内容でわかります。大会などでたまには相手チームの指導者の指示を聞くこともサッカーの楽しみ方の一つです。

2016年1月9日土曜日

西が丘カップの開催

本日はNPOとしてサッカーの普及および少年少女のスポーツ推進活動の一環で、近隣のチームを招きサッカー大会を開催しました。

北区からは当クラブが2チーム、スぺリオ城北、プレイファンさん。板橋区からは北前野さんと下赤塚FCさんの6チームでリーグ戦です。優勝は下赤塚FC、準優勝にスぺリオ城北、三位に西が丘黄色チーム、四位に西が丘水色チームという順位でした。

日頃の区大会、ブロック大会とは違った雰囲気の中、真剣に楽しくプレーする良い機会になったかと思います。毎年一回は開催していますが、もう少し増やしたいですね。とにかく参加された選手はもちろん、応援の保護者の方、指導者の方々、皆さまお疲れさまでした。


さてうちのチームです。
とても成長の跡が見られます。練習の成果が随所に発揮され、見ているこちらは嬉しい限りです。練習でやっているプレーは成功し、やっていないプレーは失敗するというとてもわかりやすい状況は、教え甲斐があるの一言ですね。
これまでは失敗したプレーに関してはそれほど考えずにやっていた彼らでしたが、今日の試合で失敗したプレーについて考え込む姿勢が度々見れました。自分がどのようなプレーが出来て、どのようなプレーが出来ないのかを気付く良い機会になりましたね。この姿勢を忘れずに今後の練習に励んでくれたらより一層伸びていくでしょう。
また私たちも彼らのプレーの評価を改める機会を得ることができ、これを今後の練習に反映します。

来週からまた頑張りましょう!