2014年2月18日火曜日

選手を育成する上で大事な事は、環境であると考えています。具体的には良いグランドと有能な指導者、そして切磋琢磨できる雰囲気。これは全てのカテゴリー、全ての地域、そして全ての国の育成において同一の考えであると思います。
勝負に徹するとか、しないとか、練習時間やカテゴリーの区分けの違いなど、方針はそれこそ千差万別かと思いますが、大事な事は繰り返しますが環境です。

このクラブの練習時間はどのカテゴリーでも一時間です。おそらく近隣のクラブの中では一番短い時間と思います。しかも週一回の子もいるわけですから、他のクラブの子よりも練習量はとても少ないです。中には他のクラブにも入っている子や、このクラブだけで活動している子もいます。そして当然このクラブだけで活動している子の方が圧倒的に練習時間は短いわけです。
その練習時間だけを考えれば、他のクラブに入っている子の方が上達が早いと考えてしまいますが、実際は面白いことに全く逆の現象が起きています。

中学年以降で顕著になりますが、他のクラブで活動している子はなぜか集中力を維持できません。たった一時間の練習でも、30分過ぎるとプレーの質が目に見えて落ちてきます。単純なミスが多くなり、ふざけた態度を取ったりします。そうなると練習が身に付くはずもなく当然上達も遅くなるわけです。
もちろん全ての子ではなく、他のクラブで活動している子でも、強い意志を持って練習している子はどんどん上達し、三年生でも六年生の中で遜色なく練習している子もいます。
他のクラブを否定しているわけではないですが、他のクラブの練習では集中して、このクラブの練習ではたまたま気を抜いてしまっているのかもしれません。しかしどのような事情があろうと現実は練習量が少ないこのクラブだけで活動している子の方が、圧倒的に伸びています。

冒頭に選手育成で大事な事は環境であると書きましたが、しかし指導者がいくら良い環境やチャンスを与えても、それをものにするのは結局は選手本人なのです。このクラブだけでしか活動していなくても、一回の練習がたった一時間だけでも、本人が絶対に上手くなるという強烈な意志があり、集中して練習に臨んでいる子、上の学年やクラスと一緒に練習や試合のチャンス与えた時、貪欲にチャレンジする子は本当に上達が早いです。

考えてみればこれはサッカーだけではなく、社会に出てからも一緒ですね。お父さんやお母さんがどのような想いで働いているのか、子供達ともう少し共有できたら良いのかもしれません。

2014年2月7日金曜日

先日久々にブログを更新したところ、閲覧数がものすごい事になっていました。ありがたいことです。このところ、それはそれは地道なトレーニングで基礎体力、基本的な技術の向上に努めていたのでこのブログのアップするようなテーマが見つからなかったのですが、最近は目に見えてその効果がわかり、ようやくブログを更新するモチベーションが出てきたした次第です。

現状は高学年、中学年、低学年と全体的に良くなっていますが、とにかく下の年代の子達の突上げが凄まじいです。スピードやパワーに優れている五年生ですが、技術や判断が秀でている四年生と三年生。しかしその四年生と三年生を近い将来脅かすであろう二年生と一年生の成長。
高学年クラスで練習している中学年の子達も、そこで満足してしまえばすぐに下の子達に抜かされてしまう環境が出来つつあります。

子供の成長には個人差がありますので、上のクラスで練習することが必ずしも正しいという事ではありません。その子の体格、やる気、性格を鑑みてクラス分けをしていますので、上のクラスで練習していても気付いたら下のクラスで練習している子の方が上手になるという事もあります。
最近の練習では高学年クラスは当然として、中学年クラスも練習では張り詰めた空気が出てきました。そのような雰囲気作りをしているスタッフも素晴らしいですが、厳しい要求についてくる子供達も感服します。この雰囲気の中で練習すれば上達するのも納得です。

これから五年生の公式戦が始まりますし、少々早いですが合宿の準備やクラス別の強化プランを構築中です。詳細は決まり次第お伝えしますが、今年も楽しい年になりそうでわくわくします。





2014年2月4日火曜日

先日何かの記事で読んだのですが、子供のうちは将来個性的な選手にするためにも、長所を伸ばす指導を重点的にするべきだ。との意見が書かれてました。少年期の指導はそれこそ千差万別で世界的にもその国の特徴を鑑みた多種多様な指導方法がありますので、色々な意見があってしかるべきだとは思うのですが、ちょっと乱暴な発言だなぁと思った次第。

子供は自分の得意なプレーや好きなプレーは集中して練習しますが、対照的に不得手なプレーは集中して行うのが苦手です。少々皮肉ですが、長所=好きなプレーと仮定した場合、その指導だけをするのは指導者にとってはとても楽な作業になりますね。

イングランドの名門チームの監督でアーセン・ベンゲルさんという世界的な監督が以前、「突出した一つの能力を持ち、しかし他のプレーが平均より劣っていない選手がプロサッカー選手になれる。」と言っていました。いくらドリブルが上手でも、とにかくシュートが上手でも、パスやディフェンス、スタミナ、状況判断能力などが低くてはだめなのです。

「長所を伸ばし、短所を補う指導を行います。」
きれいな文章ですね。耳障りが良く夢見心地な感じですが、指導者は現実的なトレーニングメニューにして、実行しなければなりません。しかし上記に書いたように、不得手な練習は子供達も真剣に取り組んでくれません。なので指導者はその時々に色々な言葉を投げかけたり、厳しい態度をとったり、楽しく盛り上げたりします。どのような言動が子供達に響くか試行錯誤しています。

先日の保護者会で、私たちの指導の考えを具体的なシーンで解説した際に、熱心にメモを取られているお父さんが何名がいらっしゃったので(おそらく少年団のお父さんコーチの方でしょう)、今回のブログでも引き続き私たちの指導の考えをご紹介しました。取捨選択して良いと思われたところを取り入れていただければ。