2010年12月13日月曜日

意志を保つという事

雑誌Numberを読んでいたら、現在ヨーロッパでブレイク中の香川真司選手の元所属先の監督であるレビー・クルピさんのインタビューで興味深い記事がありました。香川選手の事や他の若い選手のメンタルについて言及しています。

香川選手は、以前は責任感が強くミスを引きずる傾向があったとの事。そこが唯一の欠点であったが、今はそれが無くなり試合中にチャレンジし続けている事が成功している理由の一つだそうです。
また他の若者と違うところは、まわりに流されないところ。他にも才能に恵まれた若い選手がいたが、香川選手のように自分の進むべき道から目を離さないのに対して、彼は道を見失う事がしばしばあったという残念なエピソードを語っています。

ブラジルには「鷹の子供でも、にわとり小屋に入れられたら、鷹にはならない。」ということわざがあるそうです。やはり人間はどうしても楽な方に流れてしまいますし、まわりの環境で考えも変わってくるでしょう。サッカーや人生でどんなに高い目標を立てても、日々の学校生活のなかでその意識も残念ながら薄まっていくことの方が多いかと思います。世界で成功した中田、本田、そして香川選手ともに共通しているのは、ご存知のように強烈なまでの強い意志。彼らはまわりが何を言っても、自分の考えで行動し、結果を出してきました。しかし、前述のように強い意志を保つのはとても難しい事で、集団の中にいればいるほどそれは困難な作業になります。しかも日常がそれぞれ目標の有無、種類、難度が違う人達が集まっている学校という集団に身を寄せている子供は、一生懸命に何かに取り組む事が、もしかしたら今風に言うと「浮いてる」と捉われ、その高く強い意志もだんだんと頼りないものになっていくかもしれません。

そのような中で、子供達にとってクラブはそのような日常とはちょっとだけかけ離れた存在になれたらと思います。ひと度クラブに来たら全員が高い意識を共有し、それぞれが刺激しあう事ができる環境で、再度自分に緊張感を持つことができる、自分の道を進む勇気を持つことができる。シニシズム的な行為が一切無く、みんなが純粋に自己研磨に励める事ができる場所。

西が丘サッカークラブはそんな場所でもありたいですね。

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