2014年5月10日土曜日

初夏独特の草木が放つ蒸れた匂いこそしないまでも、昼の日差しは夏を思わせるほど熱く、今日もタフな一日が予想される。街を囲む荒川沿いには緑豊かな公園が多く、その内側は区画整理が緻密に施された住宅が並ぶ。住宅地を外れると交通量の多い国道に挟まれた街ではあるが、街の内側にいる限りではとても穏やかな雰囲気に包まれたこの場所で、今日も試合がある。
以前は自然のサクラソウが生えていた浮間公園の一角に佇みながら今日の作戦について考える。しかしどうもよく頭が回らない。その原因はわかっている。前回来た時にここで目に入った、一面に咲き誇る圧倒的な山茶花の光景がどうしても頭から離れないのだ。ここに居ては集中できない。少し早いが彼らが待つグランドに足を運ぼう。
「滝田コーチ!」グランドに向かう坂道で後ろから叫ばれる。静寂な住宅地に一角にあるこの場所に子供独特の甲高い声はよく響く。近所迷惑だからやめろと厳しく言うが、顔はどうしても自然と笑みがこぼれてしまう。
グランドに集合し、試合を行う。もう何百回と繰り返してきただろうか。それでも飽きる事無く情熱が続くのは、その度に成長する彼らを見るのがこの上なく楽しいからである。今日も楽しませてやる。くたくたになるほど楽しませてやる。それが俺の生きがいだ。



えー、最近、保護者の方から「ブログ読んでますよ!」と言われる事が非常に多く、なので今回は意表を付いて滝田コーチを主役にして小説風に書いてみました。最近の私の文章は少々熱すぎるので、少しクールダウンが必要という事で。。。あはは。

さて本日は三年生と高学年クラスの練習試合でした。各自の細かな課題はそれぞれのスタッフにお任せしています。とにかくつぶさに拾ってます。滝田コーチをはじめ、あまり来れない福コーチも良く見てるなあと感心してしまいます。と身内を褒めてもしょうがないですが、とにかく今後は一つ一つ課題を克服していきます。
それとこの時期は新しく入った子と既存の子の融合に手間取ります。既存の子はこのクラブのスタイルに慣れていますが、新しく入った子で特に他のクラブを経験している子はどうしてもそれまでのやり方が見に付いています。スタイルと言っても別段難しい事ではなく、求めているのはとにかくチャレンジする事。責任を回避するような安易なパス、目の前の事しか見えていないドリブル、人任せなディフェンス。これらは全て却下です。既存の子は技術や体格の差こそあれ、積極的にプレーする姿勢が見れますが、しかし新しい子の中に入ってプレーすると、なぜかその良いところが出ず、上記のプレーに終始してしまいます。これは中学年クラスだけでなく、高学年クラスも同様ですね。以前も書きましたが私達が厳しく指摘するのは技術的なミスではなく、消極的なプレーを行った時です。これは早く意識改革を行わなければだめですね。
また客観的に見た感想としては、三年生達は順調に良くなっていると思います。フィジカルに課題がありますが、これは練習で改善できるのでこのまま継続していければ数年後がとても楽しみです。
高学年クラスは、まだまだ要らないプレーが多いです。プレーの選択肢、確保している視野の幅、アクションをおこすタイミング、全てにおいて物足りないですね。とはいえ少しずつ改善されているのも分かりますので、こちらも継続して強化していきます。

今回は細かな指摘は省きますが、前述した通り全体的にはゆっくりですが確実に進歩しています。そして個人やチームの課題と対応策が見れた今回の練習試合は良い学習機会になりました。これからが楽しみです。





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